「科学読物研究」
2002年3月大阪研究会発表資料

 3月10日 上本町・大阪府教育会館

             資 料 名         発表者      ページ数
土と砂の分類学 高橋道比己 12P
マイナス10度の話 (資料) 美土路建 3P
石でない〈石〉の話 (石灰岩の話) 西村寿雄 7P
堀七蔵の幼児教育界における功績 瀧川光治 2P
「子どもの疑問」に着目した戦前の科学読物 瀧川光治 B5, 12P
『(はじめて学ぶ)日本児童文学史』紹介 瀧川光治 B5, 1P
『(はじめて学ぶ)日本の絵本史』紹介 瀧川光治 B5, 2P

 話題
 高橋道比己の「土と砂の分類学」、最新の研究成果もふまえて、有機物を含むチリ小惑星帯が惑星の状態を左右したとはおもしろい。また、ネオジム磁石を用いての岩石中の磁気調べも砂鉄のイメージを広げる。粘土と親水性の問題、陶土の話も興味深い。
 美土路建の「マイナス10度の話」は、ちょっと知るとおもしろいマイナス10度の世界の体験の話で北海道ならではの話である。
西村寿雄の「石でない石の話」は、この地球上に生命の存在を可能にした石灰岩の話で、サンゴなどによるCO2の取り込みの効果を意識づけたもの。
瀧川光治の「堀七蔵の功績」は、幼児教育においての堀の仕事の再発見として注目すべきテーマである。「子どもの疑問」を軸にした研究も堀の仕事としてその意義は大きい。

 
第V期について
  従来通りの体裁で発行をつづけます。
  現購読者のみなさん、引き続き会員としてよろしくお願いします。


    参加者 西村寿雄・高橋道比己・瀧川光治、松田仲司、秦由子
 

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