廃油石けんを作ろう(00年7月作成)

 台所から出る天ぷら油などの廃油を利用して、強力な石鹸
(せっけん)をつくってみましょう。

 以前からのやり方は、一ヶ月近くもかかる上に、水酸化ナ
トリウムでにこんだりするので、とても手間がかかりました。

 今回紹介するのは、短時間で気軽にできる方法です。
 以前、ある政党の新聞にのっていたのを、サークルの仲間
が改良して、それを個人的に解釈した方法です。

 何度も作っていますので、紹介の通りやれば、たいていう
まくいきます。

先日、廃油石鹸にチャレンジされた方から、電話がありました。
    ビーカーで作った時に、ビーカーが白くなってしまうとのことでした。
    それは、何度かやる内に、確かにそうなることがありました。
   原因はよくわかりません。
    材料の成分がビーカーの内側にこびりついたのかもしれません。
    または、強いアルカリなので、かきまぜているうちに、内側の
   ガラス面を傷つけてしまったのかもしれません。
最近は、いらなくなった鉄のフライパンで何人分も一気に作って
  しまいます。
   真っ黒なフライパンも、使ったあと、ぴかぴかになってしまいます。
うまくいかないときは、ご連絡下さい。
   いっしょに考えてみたいと思います。


材料
廃油             50グラム(こし紙でこしておく)
オルトケイ酸ナトリウム  12.5グラム
(耐火煉瓦の材料、教材社か薬局で注文できる。500グラム入り)

水              25ml 
台所用液体石けん       15グラム
(生協の店舗にはよくある。スーパーでも探せばある。
            近所のスーパーには、何種類かあった。)

洗剤では、うまくいきません。必ず、石けんをお使い下さい。

 ミヨシの粉石けんでもできるが、米糠(こめぬか)
が原料なので、できあがったモノのにおいがすごい。
 しかも、水分がないので、カチンカチンになってしまう。

 なお、石けんは、廃油の石けん化を促進する役目をするので、
いくらか必要です。


作り方
1、水を湯にして、オルトケイ酸ナトリウムをとかす。
  なかなかとけないので、棒などでしっかりつつきながらとかす。

2、不要な鍋(学校なら、大きめのビーカー)に、オルトケイ
酸をとかした液と石けんと廃油をみんな入れて熱する。

3、しっかりかきまぜながら、熱し続ける。
  途中、液が「おから」状態になる。

ここで、失敗したと思わず、次のステップにいって下さい。

4、それでもひるまずに、かきまぜながら熱し続ける。
すると数分で、下の方からアメ状になってくる。





5、火をとめて冷やしますが、牛乳パックなどの容器に
 流し込むと、いいようです。

流し込んだとき、さらさらだと失敗です。

 アルミカップに流し込むと、石けんが
強いアルカリ性なので底がとけてしまいました。
写真は、
その時のものです。何重にも重ねてもれないようにしました。

できあがった石けんは、かなり強力なので、靴や換気扇など
の汚れ落としに使うといいでしょう。

まちがっても、人体に使用しないで下さい。
はだが、すごくあれてしまいます。少しくらいついても大丈夫ですが。


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