葉脈標本を作ろう
水酸化ナトリウムの葉の肉をとかす働きを利用して、葉を葉脈だけにしてみましょう。
葉の葉脈は、とてもかたいので、強力なアルカリの水酸化ナトリウムでも、かんたんにとかされてしまうということはありません。
だから、葉の肉の部分だけがとかされて、葉脈だけがのこるというわけです。 もちろん、葉の肉の部分をブラシのようなもので、あらいおとしてやらないと、きれいな葉脈だけの標本にはなりませんよ。
「用意するもの」
水酸化ナトリウム15g、
300〜500tのビーカー、三脚、金あみ、アルコールランプ
ガラスぼう、ピンセット(わりばし)、
ガラス板(人数分)・・・なければプラスチックの下敷き、
しけんかんブラシまたは古い歯ブラシ(人数分)、
葉(ぶあついもの。葉脈があみになっているもの)
ツバキや柊(ひいらぎ)の葉などが、きれいに仕上がります。
「やり方」
@500tのビーカーに、水200tをいれ、水酸化ナトリウム15gをくわえて、ガラスぼうでよくかきまぜる。水酸化ナトリウムは、キケンなので、からだにつかないようにきをつける。
A水酸化ナトリウムの水溶液を火にかけて、ふっとうさせる。
ふきこぼれないように、火力をちょうせつすること。
B葉を水酸化ナトリウムの水溶液の中にいれ、葉がくたくたにやわらかくなるまで、よく煮続ける。
C葉がくたくたになったら、ピンセット(わりばし)でとりだし、ガラス板(下敷き)の上に、葉の形をととのえて、のせる。
D水道の水を、糸のようにチョロチョロと、葉にかけ続け、ブラシで軽く葉をチョンチョンとたたいて、よぶんな葉の肉をあらい流す。
E葉が、葉脈のすじだけになったら、できあがりなので、ティッシュペーパーなどにはさんで、かわかす。
Fもっとこりたい人は、漂白(ひょうはく)の薬(家にあるようなものでよい)を使って漂白し、えのぐで色をぬるとよい。
しおりの上に、葉脈標本をおき、その上から木工ボンドなどでぬりかためてもおもしろいものになる。
☆つかった道具は、みんなで協力してきれいにかたづけよう。
水酸化ナトリウムの水溶液は、そのまま下水に流さない。酸をまぜて、処理をすること。
野草の紙すきにも使えるので、大きな空き瓶などに移して保存してもよい。
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