原子炉の青い火
      見ちゃいました
 先日、大阪府熊取町にある京大の実験用原子炉を見学する機会がありました。
 原子炉の制御をされておられる方の案内で、原子炉の上から炉心をのぞかしてもら
いました。休日は、原子炉を休止しているのですが、底の方に青い原子炉の火を見る
ことができました。
 発電用の原子炉は、核燃料としてペレット状のモノを使用していますが、実験炉です
ので、スリット状の燃料棒を使用していました。いずれも、炉やシェルターの巨大さから
見ると、「えー、こんなに小さいの」と驚くほどの小ささです。
 制御棒も、長さ1メートルほどの棒で、ひとりで持てる重さです。本物を持たせてもらい
ました。ステンレス鋼にボロンを焼き込んであります。
 私は、制御棒で核反応を遮るのだとばかり思っていたのですが、実際は、燃料棒から
飛び交う中性子や各種の放射線を制御棒に吸着させて、制御するということを知り、「ま
だまだ勉強が足りないな」と思いました。
 制御に関しては、手動でおこなっているそうです。PCは、4重の監視システムとして使
っているだけでした。特に、ソフトは、バグがないということは絶対断言できないので、危
なくて、とても使用できないとのことでした。