ベトナムの医療・ツーズー病院 |
ベトナム戦争の爪痕 奇形児の出生率1/100 | ||||||||||
ベトナムの医療機関は公立病院。医帥はすべて公務員です。 医療設備は遅れており医薬品も不足しています。 政府の保険制度が整備されていないためか受診率は抵い。 そのために、ホーチミン市やハノイ市には外国人向けに大手保険会社の会員制病院やスウェーデンや フランスの外資系病院が繁盛しています。 60人の企業の場合、年間2600ドル(約33万円)の会費で社員が会員制病院を使用できるそうです。 (ベトナムに限らず、「外国人からはカネをとれ」が基本なので医療費は高いので海外ではご注意を)
高度医療技術や機器が不足している現状から、我が大阪府には母体、胎児、新生児から乳幼児までの 一貫した医療を行っている全国で初の母子保健総合医療センターがあり、ツーズー病院との連携や医師の 交流ができると考えます。 夕一副院長の強い要望もあり両国の懸け橋に努めたいと思っています。
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患者と病院の知恵くらべ | ||||||||||
お金持ちから高く治療費を取るのがベトナムの病院の原則。 ツーズー病院の産科の平均入院日数は3日間、入院費用はお金持ちと低所得者と違うところがおもしろい。 お金持ちからは、クーラー、温水、テレビ付の病室で一日20ドル、手術費を30ドルの合計90ドルを とりますが、低所得者は全部で30ドルです。 低所得者の判定は行政機関に地方判定委員会がおこないます。 ところが、お金持ちは不正証明書を入手して低所得者に成り済まします。 それでも、病院ではお金持ちと低所得者を見分けます。 看護婦がこっそりと患者の食事の中身を見て判定するそうです。 患者と病院の知恵くらべが面白い。 |
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アルバイト公認の医師 | ||||||||||
医師はすべて公務員。 公立病院の医師は午前7時30分から午前10時30分、午後12時30分から午後3時30分まで勤め、 月給は平均150ドル。 とても生活はやって行けないので夕方5時から7時頃まで自宅で診察、自己収入にします。 腕のよい医師は100人ぐらい患者をもっており、保険制度が整ってなく治療費はすべて現金で一回1ドル、 薬が2ドル。 月に平均400ドル以上の副収入になります。 |
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資本主義的な診察システム | ||||||||||
日本では、病院は選べても医師を選ぶことはできません。 ツーズー病院では待ち会い室に医者のリストが掲げてあります。 そして、医師の値段表まで記載されています。 患者が値段と医師を選ぶことができます。 どこが社会主義の公立病院か理解に苦しむシステムです。 むしろ、資本主義社会よりも自由なシステムには驚きました。 |
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家族計画 | ||||||||||
増える人口抑制策として35歳以上で、子供2人であれば避妊手術は無料で行っています。 ツーズー病院だけで年問38,827件(96年)の誘導中絶を行ったそうです。 |
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