8 1994年5月号 |
超過密な日本の余暇のあり方へ提言 集中する休暇を分散すべき 祝日スライド制の実現を |
今年のゴールデンウィークは5月2、6日を休めば10連休が取れる好配列になりました。 ゴールデンウィーク期間中、全国で2000万人以上の人が一泊以上の旅行に行かれたそうです。 日本列島はレジャー大移動、連休の初めは下り方面行きの飛行機はキャンセル待ち、新幹線はスシ詰め 乗車、高速道路はいたるところで大渋滞です。 帰りも集中するのでぐったり、疲れに行くようなものでリフレッシュ休暇にはなりません。 この原因のひとつは日本の休暇期間がお盆休み、ゴールデンウィーク、お正月休みの3シーズンに 集中しているからです。 大半のサラリーマンの人達はこの期間でなければレジャーや帰省、家族旅行等が楽しめません。 そのために全国のホテル・旅館はどこも満室、鉄道・航空機、道路等の交通機関も大渋滞、レジャー施設や 行楽地は超過密の現象がおこります。 パック旅行の料金やホテル旅館の宿泊料金も通常より割高になり利用するものにとって好ましく ありません。 反対にそれ以外の期間は閑散としています。 したがって3シーズンに集中するのを緩和するには分散した休暇期間をつくる必要があります。 新たに祝日をつくるのは問題がありますが、現在ある祝日を曜日指定する「祝日スライド制」は実現の期待が もてます。 年間の祝日は元日、成人の日、建国記念の日、春分の日、みどのり日、憲法記念 日、こどもの日、 敬老の日、秋分の日、体育の日、文化の日、勤労感謝の日、天皇誕生日の13日です。 |
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