9 1994年6月号 |
枚方市の交通渋滞解消への提言
東西公共交通網と駅整備 |
国道1号線(枚方バイパス)で枚方市内にはいると慢性的な交通渋滞に巻き込まれます。 中振、池の宮、出屋敷交差点が難所です。 主な原因は交通量に比べ道路幅が狭いこと。 もうひとつの南北幹線道路の旧1号線も2車線で狭いことですが東西幹線のないことが致命傷です。 道路を広げれば交通容量は増えますが、いつの間にか車の総量が増えイタチごっこです。 枚方市の自動車登録台数は昭和63年度で72,471台。平成4年で94,015台。5年間で約3割の増加です。 乗用車の平均乗車率は、1.6人で非常に効率が悪く渋滞に拍車をかけています。 車の利用が増えればバスの利用が確実に減ります。 バス交通は輸送効率に優れていますが、利便性では車にはかないません。 マイカーの増加もそのためです。 車の利用を抑制するため効率のよい公共交通の整備が必要です。 そこで二つの提言をいたします。 一つは、東西の交通網として京阪電鉄の枚方市駅から私市までの交野線を磐船街道を南下して、 163号線田原から阪奈道路辻インターを経て近鉄奈良線の東生駒駅まで延伸させれば奈良県と約30分で つながります。 二つは、JR学研都市線(片町線)長尾駅から長尾家具町、中小企業団地、船橋を経由して京阪電鉄 楠葉駅そして淀川をわたり、阪急電鉄上牧駅までのニュートラムのような新交通システムが出来れば 交通緩和に大きな貢献をするはずです。 もうひとつ根本的な交通渋滞の解決は鉄道やバスの公共交通機関と自動車交通機関を総合的に システム化すべきです。
車と駅の接点を整備 |
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