15 1994年12月号
枚方市中学校給食早期実現への道

生徒が喜ぶ選択できる給食を 直営方式は財政負担が大きい

 枚方市の20校の中学校で約1万五千人の生徒が学んでいます。
登校時にコンビニエンスに寄って弁当を買う生徒が増えています。
共稼ぎや母親の多様な社会参加によって家庭で弁当作るのが大変なようです。
そのため父母から給食の実施を求める声が高くなっています。
 学校給食法では「食事についての正しい理解と習慣を養うこと、食生活の合理化や栄養の改善で健康の
増進」と中学校給食を義務づけており全国の中学校の8割以上がすでに実施しています。
枚方市では平成元年に積極的な検討がなされましたが、その後の動きはありません。
 検証してみると枚方市は学校給食を直営方式にこだわっているようです。
ところが各中学校に調理場を確保するのに約500平方メートルの敷地が必要で、現実に敷地を確保
できるのは3校に過ぎません。
調理場の建設費は一カ所約1億2500万円、全体で25億円が必要です。
それ以外に百名以上の調理員や栄養士の人件費だけで年間約10億円の負担になります。
財源の確保からみても早期実現は大変に困難です。
 早期実現には委託方式が考えられます。
市内の給食業者数社に業務委託することで調理場建設の必要無く調理員の確保もいりません。
民間ならでわの豊富な給食製造が期待できるのではないでしょうか。
 枚方市教育委員会が平成元年に実施したアンケートによれば、小学生81.4%、中学生71.7%、
先生77.1%が反対との結果があります。
これは小学校給食のお仕着せメニューとおいしくないイメージが不人気にあらわれているようです。
多様化した今の生徒には毎日3〜4種類の和食、洋食のメニューを確保し選択できる方式にしなければ
満足しません。
先生は労働条件強化で反対なのでしょうが、学校は生徒のためにあるのです。
 試算すると、一校あたり800人で一食の材料費250円、人件費、水道光熱費、償却金利他経費で180円。
材料費は生徒負担にすれば枚方市の負担は34,560,000円。
全体でも約7億円で済むことになり直営の人件費10億円以下になります。
 完全な委託方式から生徒数減少による小学校の調理場との併用や新に集中共同調理場方式を採用して
第3セクターの運営も考えられます。
いずれにしても直営にこだわらず早期実現への道が大切ではないでしょうか。
心に残る政治がしたい

いろんなことをやりました。 8年の議員活動から A

お年寄りが大喜び! 福祉バス・・・借り上げ助成制度の実現
 昨年の10月に独り暮らしのお年寄りたちでつくる歌唱グループ枚方市小学唱歌を歌う会が大阪府
ボランティアフェスティバルに招待されたときのこと。
大阪府が百人の招待に対して送迎バスが一台しか用意されず関係者が途方に暮れて相談に
来られました。
府と市に善後策を申し入れ解決することができました。
 このことがきっかけで決算委員会で福祉バスの充実を訴え平成6年度より老人クラブ、独り暮らしの
老人会のバス借り上げ費助成制度の実現につながりました。

庁内の案内表示の改善・・・市役所は市民のもの
 枚方市役所の本館では別館にエレベーターがあることわからずに、お年寄りが階段を上がって
おられるのを見て、平成5年の決算特別委員会で、本館ロビーに『別館にエレベーターがあります』という
案内表示をつけるよう指摘したところ、早速に枚方市は設置しました。
市役所は市民の方々のものです。
だから 小さなことでも配慮した視点の成果です。

多機能な設置に成功・・・京阪枚方市駅構内にサービスセンター
 市役所の立地は最寄りの駅から雨に濡れずにいける利便さが市民サービスです。
駅の中に役所機能を持たせばの発想から平成4年6月本会議一般質問、平成5年3月本会議代表質問、
平成6年3月本会議質疑で設置を訴えてきたのが今年7月に実現しました。
開設以来、他市からの視察も相次ぎ大きな反響を呼んでいます。
住民票等を発行する市民課サービスセンター、文化情報や市政などインフォメーションコーナー、友好都市の
紹介や物産展示販売の都市交流コーナー、展示会や集会ができるふれあいホール、障害者が運営する
喫茶コーナーなど多機能な設置に成功しました。

高齢者福祉海外調査団を追及・・・議員の公費は疑問だ
 「デンマークなど北欧諸国の高齢者福祉調査団の派遣に市会議員は全額公費で、市民の自己負担は
おかしい」と平成5年の本会議の代表質問で追及しました。
15人の調査団で市長、コーディネーター、議員2人、職員2人が公費。
9人の市民が自己負担となっていたものです。
私の追及で結局、議員は不参加。特別扱いすることを市は取りやめました。

地元整備事業
市初の愛称道路・鏡伝道

 枚方市は平成2年9月に市内22カ所の道路を愛称道路として制定。
そのうち地元の鏡伝池など歴史的な地域を通る「鏡伝道」が指定を受けたことで、景観を重視した道路に
整備することを提案。
平成4年度から3年間にわたり初の景観道路として整備されました。
6年かけた中の池公園
 ナイター設備完備のグランドをもつ「中の池公園」(東山)を昭和63年から6年をかけて整備。
なかでも正面には大阪府下でも初の人工的に虹を発生させる噴水池や障害者スロープの設置など市民の
憩いと潤いのある公園になりました。



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