113 2003年9月号
国交省・道路公団調査 第二京阪道路開通後の交通状況の検証

京都−枚方40分短縮 車19%減少

 大阪・京都間の交通渋滞を緩和するため、国道1号バイパスの第二京阪道路が整備中ですが、
京都市から枚方市間(巨椋池IC〜枚方東IC間・10.5km)が平成15年3月30日に開通しました。
国土交通省、日本道路公団関西支社など関係機関は、その効果を把握するため、開通前後の交通状況
調査を行いました。
 その結果、枚方市域の交通渋滞が大幅に緩和していることが明らかになりましたので、今回はその結果を
検証します。
 調査は、国道1号、24号、171号、307号、京都市道油小路線、京都守口線、大阪府道交野久御山線等で、
交通量調査は86箇所、渋滞長調査は63箇所。
調査日は、開通前平成14年11月19日(通過交通量調査は平成15年2月24日)、開通後は平成15年6月
11日に行われました。

京都市南部地域 流出入車が分散し交通緩和
 国道1号、24号等の交通量13〜19%減少

 開通した第二京阪道路の交通量が約6,200台。
第二京阪道路一般部の交通量も約21,700台を超えたことで、国道1号、24号等の交通量が、軒並み
13〜19%減少したことが明らかになりました。

枚方交通渋滞緩和に寄与 国道1号京都〜枚方間大幅短縮


【写真】第2名神高速道路と一体となる
京田辺松井IC付近を視察(2003/9/8)
 国道1号の京都市五条堀川交差点から枚方市池之宮
北交差点間(夕方6時台)が、今まで約1時間36分の
所要時間が、今回の調査によって約56分で走行できる
ことが分かりました。
約40分短縮です。
また、京都市五条堀川交差点から枚方市東部までは、
第二京阪道路(枚方東IC出口付近・国道307号)を利用
すれば約39分(夕方6時台)の所要時間ですみます。
 渋滞が解消し走行速度が向上することで自動車から
排出される粒子状物質、窒素酸化物、二酸化炭素が
約40%削減され沿道環境に影響を与えています。

【図】第二京阪交通情況(3ヶ月後)

JR長尾駅前の交通量激減 13,300台→8,700台へ

 枚方市東部地域の大阪府道交野久御山線のJR長尾駅前付近では、13,300 台から8,700 台(台/12h)と
交通量が約35%も減少しました。

 慢性的な渋滞が発生している国道1号の横大路交差点から京滋BP交差点間では、北行き平均速度が、
12.9km/h から42.7km/hに改善。
この平均速度が上がったことで自動車排出ガス量に置き換えると、約4割の削減になり環境にも大きな
効果が現れています。
 調査以降の8月10日に京滋バイパス・大山崎JCT(ジャンクション)〜久御山JCT間が開通したことで、
瀬田東JCTから大山崎JCT間は、名神高速道路と京滋バイパスの2ルートとなり交通が分散されることで、
名神高速道路の渋滞緩和に寄与することが期待されます。
さらに、第二京阪道路が久御山JCTで一体となったことで、枚方市東部地域から名神高速道路に
接続する場合、第二京阪道路枚方東IC、京滋バイパス久御山淀ICを利用した新たなルートは、大幅な
時間短縮が図られると注目されています。
 第二京阪道路が全線開通すれば、大阪市内から京都市内の所要時間が約1時間と大幅に短縮されます。
そのため、枚方市域の幹線道路の通過交通量が減少し、渋滞を迂回するため生活道路に進入していた
通過車両も確実に減少します。
 "枚方名物・交通渋滞の町"と言われる汚名を返上するためにも、第二京阪道路建設促進議連事務
局長として、平成19年春の門真市域まで一日も早い全線開通めざし、取り組んでいきますのでご支援
下さい。


党府控室を全面禁煙しました

 健康増進法が、平成15年5月1日に施行され受動喫煙の防止が定められました。
これに従って、来客の多い我が府議会党控室でも8月1日から全面禁煙することにしました。
府議会会派で全面禁煙を行ったのは公明党が初めてです。
ヘビースモーカー議員もこれを機会に禁煙するなど効果が上がっています。
 どうしても吸われる方は、2階に2カ所の喫煙室がありますので、どうぞ。

【受動喫煙】・・・健康増進法25条。
学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の
多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに
準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を
講ずるように努めなければならない。



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