123 2004年7月号
参院選の総括

献身的なご支援に心から感謝 比例862万票(参)過去最高得票


山下栄一候補の街頭演説(7月9日枚方市内)
 このたびの参議院選挙で、公明党は埼玉、東京、大阪の
3選挙区で全員当選、比例区では前回に43万票余を
上乗せし、過去最高の862万1265票の得票で8人が
当選、合計11議席を獲得しました。
定数5減の中、改選議席数を1議席上回る大勝利を
飾ることができましたのも、猛暑の中で献身的な
ご支援をいただいた皆様に深く感謝を申し上げます。
2大政党化のなかで公明1議席増
 今回の結果は、民主19、自民15、共産4、社民2。
連立与党全体として60議席を獲得し、非改選を合わせて、「絶対安定多数」を維持しました。
野党は民主党が議席を12伸ばしたが、共産党が11議席の大幅減。
得票率で見ると、民主党37.8%、自民党30.0%に対して公明党は15.4%。
公明党は98年参院選で13.8%、01年参院選で15.0%、今回15.4%と着実に得票率を伸ばし、"2大政党"の
半数程度の得票率を確保しています。
都道府県別では、大阪府の20.9%がトップでした。
 絶対得票率(当日有権者数に占める得票数)でも、前回の8.1%からアップして8.4%。
03年秋の衆院選の絶対得票率(8.5%)とほぼ同率でした。

超激戦での勝利 大阪選挙区
 大阪選挙区(定数3)では、序盤より「公明党は当選圏」との安泰説がながれ、年金・イラク多国籍軍問題
などの逆風で最後まで苦戦を強いられました。
中盤のマスコミ世論調査でも、大阪選挙区は民主候補以外、有力4候補が横一線という調査結果でしたが、
山下栄一氏が79万5256票を獲得して無事当選を果たすことが出来ました。

共産党の選挙区は全滅、4戦全敗
 共産党は改選議席の15から大きく議席を減らし、4議席に。
比例区での総得票数も、大敗した03年の衆院比例選での得票数458万票をさらに下回る436万票に
終わりました。
同党の21世紀に入ってからの選挙はこれで、01年の参院選、03年の統一地方選と衆院選に続き、
4戦全敗。
獲得議席が2にとどまった社民党とともに、党勢の退潮は決定的になりました。

政策実現の公明に期待
 "2大政党"対決ムードの中で公明党が1議席を増やす勝利を収めたのは、政権与党として4年9カ月の
実績と、約束したことは必ず実行する政策実現の党への信頼感、期待感の表れと言えます。
 今回の選挙で、公明党は健康寿命をのばす介護予防など新たに23項目を追加した「マニフェスト123」を
掲げました。
マニフェストを着実に実現していく姿勢が、公明党への信頼を寄せられたと考えます。
これからも、庶民の目線で政策を実現する「生活与党」としての責任をかみしめ全力を挙げていきます。

年金問題が政争の具に 民主は具体案を提示せず
 今回の参院選の焦点は、年金改革、イラク人道復興支援の自衛隊の多国籍軍参加問題でした。
 本来、衆院選は、政権選挙。参院選は、政策審判選挙と言われます。
昨年秋の衆院選で各党が示した「マニフェスト」(政策綱領)実現への取り組み、成果が問われるべきで
ところが、年金問題では、選挙前から本質論を外れたことが、"争点"となり、正しい国民の理解が得られ
なかったと考えます。
 現役世代の負担をできるだけ抑え、お年寄りに生涯、「暮らせる年金」を保障する内容にするため、
「給付には下限」、「負担には上限」を設け、将来まで持続可能な安定した制度へと公明党がリードして、
年金改革を先の通常国会で実現しました。
 一方、民主党案には「給付」と「負担」の数字が示されず、実際には改革先送り、「一元化」への
期待感だけで対決の構図が演出され、選挙戦では中身に踏み込んだ議論を欠く、上滑りした宣伝が
繰り広げられました。
 民主党は選挙結果を受けて年金改革法の「白紙撤回」を求める方針とされるが、与党は、
「白紙撤回は全く考えられない。ただ3党で、年金制度改革に関しては合意しているので将来的な
問題については、これからしっかりと3党間で議論したい」という姿勢で一致しています。
  民主党は、年金改革やイラク派遣の自衛隊の多国籍軍参加問題などを争点に据えたが、「具体的で
説得力のある提案はなかった」(12日付 読売新聞)だけに、今後は責任ある政策の提示が一層厳しく
求められます。(一部公明新聞より転載)



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