126 2004年10月号
検証・関西国際空港

空港島を観光資源に集客PRを アルビレックス新潟の戦略学べ

 関西国際空港は、今年9月で開港10周年を迎えました。
今年度を10周年アニバーサリーイヤーと位置付け、9月4、5日を中心に連絡橋通行料の無料や伝統芸能
ステージや特産品販売、ゲーム大会、コンサートなど様々な記念事業やイベントを空港内で展開しています。
飛行機を利用しなくても、多くの人が空港島を訪れることは大事なことです。
 平成14年9月の総務常任委員会や15年3月定例会代表質問で、「関空を航空旅客だけでなく、広く一般の
人々が訪れたい空港にしなければならない。
そのためには、空港島そのものを魅力ある集客装置にし、関空ならではの特色を工夫し、観光資源としても
通用する空港にすべきだ」と提案しました。
 その後、民間社長を迎えるなど関空会社は努力を重ね、英国の調査会社の今年度世界空港ランキングの
スタッフの応対部門では1位に選ばれるなど一定の成果が上がりつつあります。
 しかし、関空を広くPRできる絶好の機会の開港10周年イベント事業を大和川以南の地域に重点をおいた
PRは疑問が残ります。
中部空港が開港すれば、滋賀県、京都府からは関空よりも利便が良いかも知れません。
また、神戸空港の開港や伊丹空港の利便性と競争しなければならず、泉州地域や和歌山地方の
集客だけをターゲットするわけには行きません。
 新潟に本拠地を持つJリーグのアルビレックス新潟の観客動員力は、13年は延べ36万人、14年は
47万人、15年は66万人で、日本一の観客動員数を誇ります。
1試合平均観客数は、30339人。
J1で1位の浦和レッズが同28855人。
ジェフ市原は、好成績を残しているにも関わらず同9709人。
これはJ1最低の数字です。
J2全試合平均観客数が7895人、J1の同17351人と比較してもアルビレックス新潟の観客動員力は群を
抜いています。
 アルビレックス新潟の高い集客力の戦略は、4000人程度収容の新潟市陸上競技場から、13年に
43000人を収容する大型スタジアム・新潟スポーツ公園ビッグスワンを手に入れたことから、スタジアムを
一杯にすることを目標にすえたことから始まります。
 県民への無料チケットの配布が効果をあげました。県内全家庭に一枚ずつ無料チケットを配布したところ、
当然一人で観に行くよりは家族で観に行くことになり、他家族のチケットは買わなければなりません。
小学生への無料チケットも親が同伴することを計算した作戦です。
 この戦略があたり、当初は8割を占めていた無料チケットの観客が03年の後半には2割に減少。
それにともない年間シートの契約数も2万シートに達しました。
一つの地方都市にスポーツによる集客で経済効果を生み出した成功例です。
関空の集客も見習うべきです。関空がいくら集客装置として整備が整ってもPRが出来なければ絵に描いた
餅です。
近畿6府県の市町村の観光課や教育委員会、旅行社、議会などにも広く招聘するなどオール関西を
ターゲットにする発想が必要です。
 多額の事業費を投入した「関空島」を航空旅客だけでなく、テーマパークに来たかのように楽しさや
満足感を与え、もう一度足を運びたいという気持ちになりリピーターを増やすサイクルなしには集客は
増えません。
そのために、「質の高い関空島」に来てもらえることが大切です。

大阪教職員組合から要望


【写真】
大阪教職員組合(右2人)から要望を受ける
 大阪教職員組合の新居晴幸書記長、神谷達夫書記
次長から、9月9日、政府の三位一体改革のなかで、
「義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書」を
提出する旨の要請を受けました。


ソフトパワーを社会や経済に応用 山下和彦氏を招き勉強会


【写真】 勉強会で挨拶 右隣は山下和彦氏
 府議会公明党は、9月15日、椛蜊纃総ロ会議場
代表取締役社長の山下和彦氏を招き、府議会館で
勉強会を開催しました。
山下氏は、これからのキーワードは@情報、A医療、
介護等の福祉、健康、B芸術・文化、C観光と
提案されました。
 ジョセフ・S・ナイ・ハーバード大学教授のソフトパワーを
引用され、「従来から暴力、財力、知力のパワーで秩序を
保ってきたが、今では、イデオロギー、軍事力、経済力、
政治力といえる。
外からはハードパワー、中から開けるのがソフトパワーで
あり、これからのソフトパワーの概念をより幅広く社会や
経済に応用することだ」と力説されました。
さらに観光についても言及され大変、感銘を受けた
講演となりました。


府議会日韓、日中議連の総会


【写真】
鄭華泰駐大阪大韓民国総領事(左)と懇談、
右は半田実副議長
 16年度の府議会日韓友好親善議員連盟(9月28日)、
日中友好親善議員連盟(9月21日)の総会が開かれ
ました。
 日韓議連では、着任早々の駐大阪大韓民国総領事館・
鄭華泰総領事が来賓で出席され懇談しました。
 日中議連では、大阪府海外アドバイザーの村尾龍雄
弁護士から「中国ビジネス最前線〜大阪・上海間の
企業活動の現状について」と題し、「江沢民氏が
抗日教育の資料館を42カ所建設した現実とともに、
発展を続ける中国経済を支えているのは30代の
民間経営者がキーパーソンである」など、最新中国の
ビジネス事情を研鑽しました。


党枚方女性局で研修、府警を視察


【写真】 府警本部ロビーで記念撮影
 9月22日、党枚方支部連合の女性委員研修会を
行いました。
大森由紀子、岡林薫枚方市議も同席し、「女性の健康に
ついて」をテーマに、大阪府健康福祉部地域保健福祉室
健康づくり感染症課主査の植田紀美子医師を講師に
研修を行い、その後、府議会本会議場を視察。
午後からは、大阪府警本部通信司令室で最新の通信
指令システムを視察しました。


大阪難病連より要望

 9月9日、NPO大阪難病連、大阪腎臓病患者協議会より9月定例会の請願に向けた要望を受けました。
内容は、医療費助成対象の指定疾患を増やすなど生活支援対策です。


府大大学院移転問題で意見交換

 9月27日に、木原敬介堺市長と府立大学農学部大学院移転問題で、地元の意見を聞くため意見交換
しました。


架空請求の被害が増大しています


 皆さんからの相談のなかで、「身に覚えのない
請求ハガキが来て困っている」という相談が相次いで
いますので、ご注意して下さい。
大阪府消費生活センターに確認すると「近親者、
職場への連絡」、「執行官による給料差し押さえ」、
「信用情報機関へのブラックリスト登録」などの名目で、
根拠のない架空請求のハガキを無差別に送付する
事件が急増(左表)しているそうです。
府では、府民の皆様に冷静に対処するよう
府ホームページで事業者名(19件)を公表しています。
HP http://www.pref.osaka.jp/shouhi/
問合わせ 府消費生活センター企画グループ
電話06-6945-0711


道公法改正 運転中の携帯電話に罰則

 11月1日から自動車や原動機付自転車の走行中に、携帯電話等を手に持って通話したり、
メール送信等で画像を注視すると罰則の対象になります。
 反則金は、大型車7000円、普通車・二輪車6000円、原付車5000円です。点数は1点。
ハンズフリー装置を併用した携帯電話等は規制の対象になりません。

駐車違反、民間委託、使用者罰金

 また、新たな駐車対策として、来年度から、
@駐車違反の運転者が反則金を納付しないときは、車両の使用者が罰金を納付しなければなりません。
誰が運転していたか分からないと逃げ得の抑止と違反摘発事務の効率化のためです。
A違法駐車取締りの警察官や交通巡視員に限界があるため、放置車両の事実確認と標章の取付け
関係事務を民間に委託します。



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