137 2005年9月号
衆院選
参議院で郵政民営化法案が否決され、突然の衆議院解散で短期決戦にもかかわらず
このたびの衆院選挙では、真心のご支援を頂き激戦を制することができました。
本当に有難うございました。心より厚くお礼申し上げます。
 改革の是非が問われた第44回衆院選は、自民・公明の
連立与党に絶対安定多数269議席を大きく上回る327
議席を獲得しました。
一方、民主党は公示前の予想を覆し64議席を失い113
議席と惨敗しました。

【写真】佐藤茂樹比例区候補と街頭演説(京阪樟葉駅前)

自民296議席圧勝の秘密
 自民の圧倒的勝利を私は、@郵政民営化を「改革」に置き換えYESかNOかの分かりやすい選挙にした、
A法案反対派に「刺客」といわれる攻撃的な戦略で選挙をドラマ化、B自公で過半数を取らなければ退陣
する宣言が、責任ある政治家として国民の共感を呼んだ、C239人の自民党小選挙区候補を推薦し224人を
当選させた公明党の存在をあげます。
 そのなかで公明党は、改選時議席に3議席届きませんでしたが31議席を獲得、比例区(11ブロック)では
過去最高の898万7620票を獲得しました。
前回衆院選(03年)で記録した過去最高得票873万3444票をさらに25万票も上積みしました。
小選挙区では、立候補した9選挙区全てで前回票を大幅に伸ばす得票を獲得、沖縄1区は4844票差で
惜敗でした。(下表)
比例区の得票率は自民38.18%、民主31.02%に次いで、公明は13.25%。共産7.25%、社民5.49%などを
大きく引き離し23議席を獲得しました。
1議席減となった北関東ブロックは、得票数では約8万票も伸長。同じく近畿ブロックも、得票数は2万2000票
以上も増やしました。
得票率では、九州沖縄ブロックが15.95%、中国15.87%、近畿14.95%、四国14.80%にのぼりました。
自公選挙協力の成果
 読売新聞の出口調査では、自民党候補のいる290小選挙区で公明党支持層の78%が自民党候補に
投票し、自民党候補がいない小選挙区では自民党支持層の68%が公明党候補に投票した。
しかし、比例区では毎日新聞調査によると自民党支持者のうち公明党に投票したと答えた人は7%に
すぎません。自公選挙協力のあり方を見直す必要があります。

自公政権での公明党の役割
 民主党の惨敗で政権交代可能な二大政党制の実現が遠のき、自民党の派閥が弱体化、衆院で3分の2
以上の議席は参院で否決されても衆院で再可決・成立できる大きなカードを小泉首相が手に入れたことに
なります。
憲法改正や中韓関係、靖国問題など小泉政権が独走しないように冷静に見つめる責務が公明党にあると
考えます。



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