161 2007年11月号
都道府県で初の試み

府庁にメセナ自販機を設置 売上金の15〜20%を基金に

 大阪府の文化芸術の振興を図るため府自らが府民の協力の輪を広げるのを目的に、10月3日、府庁舎内に飲料の「メセナ自動販売機」2台を設置しました。
これは、8月にメセナ自販機普及促進のモデル事業に10事業者が応募、審査の結果、近畿コカ・コーラボトリング梶A潟Wャパンビバレッジの2社を選定したものです。 府庁本館1階食堂前と、同別館1階エレベーター前に1台ずつ設置され、機体の上部にメッセージボードを取り付け、メセナ事業や文化振興に関する情報を配信。災害時には府危機管理室と連携して災害情報も発信します。

【写真】メセナ自販機設置を積極的に推進してきた鈴木和夫(左)は、太田房江知事(中央)とともに、府庁で初めて設置されたメセナ自販機から缶ジュースを購入、メセナ事業のスタートを喜び会いました。(10月3日)
 本館の自販機は売上金の20%、別館は同15%を府文化振興基金に年2回に分けて寄付されます。来年3月末には、府庁舎内の自販機の契約期間が満了することから全ての自販機がメセナ自販機になる予定です。
 このような都道府県レベルで文化振興を目的とした自販機の導入は、全国初です。
 これまで、文化芸術の振興については、重要と言われながら、厳しい財政難で、どこの自治体でも軽視されがちなことから、平成16年2月府議会代表質問で、大阪で販売される飲料等に一個あたり1円程度の寄付金を募り、大阪の文化振興にあてる「仕掛け」づくりをすべきと提言していました。
 府は、提言に基づき昨年12月に清涼飲料の自販機の設置者や管理者と協定を結び、売り上げの一部を府文化振興基金に寄付する制度を創設しました。
 今後、市民から広く薄く寄付を集める新たな制度としてメセナ自販機に対する理解が深まり、府内全域で文化振興へ協力の輪が広がることが期待されます。


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