164 2008年2月号
枚方・交野の救急医療対策

ドクターヘリ、いよいよ1月運航開始 交野市のシミュレーション訓練視察

 いよいよ今年1月17日から大阪府は、重病・重傷患者の救命率向上や後遺症の軽減へ大きな効果が期待されるドクターヘリの運航を開始しました。ドクターヘリは、大阪大学医学部附属病院(吹田市)に待機させ、府内のほぼ全域に15分以内に到着でき1年365日の午前8時半から日没まで、年間300件程度の出動を見込んでいます。機内には、心電図や超音波検査、輸液、自動体外式除細動器(AED)等の医療機器を備え、医師7人と看護師9人が交代で乗り込み、病院への搬送前から治療が始まります。
 これまで、公明党は国民の生命にかかわる救急医療体制の強化を最重要課題の一つに位置付け、全国配置を積極的に推進。大阪府議会でも公明党が2年前からNPO法人・救急ヘリ病院ネットワークと連携して早期配備を強く働き掛けてきました。(本誌157号2007年7月号参照)
 府では、昨年から本格運行に向け、府内約220地点の離着陸場所の消防本部と協力してドクターヘリを使ったシミュレーション訓練を実施、昨年12月11日には交野市・いきいきランドで行われた訓練に、党交野市議団と視察しました。この日の訓練は、国道168号で車同士が正面衝突する交通事故を想定して行われ、救急隊より報告を受けた交野市消防本部が、ドクターヘリの出動を要請。阪大附属病院から、所要時間約6分で到着しました。

【写真】党交野市議団と訓練を視察。
(左から)鈴木和夫、三浦美代子、新雅人、岩本健之亮、友井健二議員(交野市いきいきランド・グランド)

離着陸場所【枚方市10カ所】淀川河川敷(くずは、三矢、出口、伊加賀西)、防災へリポート(新町)、松下電器、関西外大穂谷、市総合体育館、王仁公園、国家公務員共済組合グランド
【交野市7カ所】2中、3中、4中、私市小、交野高校、いきいきランド、府警察学校
関西医大枚方病院 救命救急センターに指定
 20床(ICU7床を含む)の救命救急病棟を有する関西医科大学付属枚方病院が平成18年1月に、オープンして以来、北河内地域から多くの救急患者を受け入れ、実質的な3次救急医療拠点としての役割を果たしていますが、厚生労働省は、100万人に一カ所の設置基準から救命救急センターの指定を認めませんでした。
同病院からの要請もあり、これまで大阪府や厚労省に救命救急センター指定を強く要望していましたが、2月1日にようやく指定を受けることが出来ました。患者たらい回しなど救命救急医療機関の整備が急がれるなか、厚労省がもっと敏捷な救急医療体制の対応をすべきです。


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