187 2009年12月号
第2京阪3月20日開通 国道1号の渋滞緩和
 第2京阪道路(京都伏見区〜門真市間28.3キロ)の未開通区間(枚方東IC〜門真JCT間16.9キロ)が、いよいよ来年3月20日に開通します。
これにより大阪・京都間の国道一号線や名神高速道路の渋滞が緩和され、北河内地域の広域軸として 大変重要な役割を果たす道路として期待されています。
しかし、第2京阪道路の通行料金については、二つの課題があります。
通行料金に課題
短距離利用に不利な区間料金制 割高な第二京阪・近畿道・阪高乗継ぎ
 第2京阪道路を使い大阪市内に行く場合、平成18年に公表された料金は、第2京阪道路枚方学研ICから門真JCT間が900円、近畿自動車道の門真JCTから東大阪JCT間が連続利用の割引を適用して250円、阪神高速道路東大阪ランプから市内まで700円、合計1850円の高速道路料金がかかります。
 一方、阪神高速守口ランプから乗れば、市内まで700円ですみます。片道1150円の差額は、毎日通勤で利用する北河内地域の市民からみると負担が大き過ぎます。
 今回供用される枚方東IC〜門真JCT間では、均一区間料金制を導入しており、枚方学研ICから寝屋川北ICまではわずか6qで900円かかります。《下図1》
 名神高速道路の距離料金で計算すると350円にすぎません。このような使い勝手の悪い区間料金制では、短区間の利用が避けられ、側道を利用するようになり、地域の生活交通に影響を及ぼします。
第2京阪道路の本来の目的であるバイパス機能が発揮できないだけでなく、高い通行料金の影響で、想定された1日あたり約4万2000台の通行量が確保されなければ、西日本道路鰍フ料金収入にも損失が出ることは間違いなく、何のための高速道路なのか意味をなさないと考えます。

道路は利用者の視点で造るべき 距離料金制や短区間割引導入を

 これまで、平成8年に設立した府議会第2京阪道路建設促進議員連盟事務局長としても、早期開通や通行料金について、毎年、国交省、近畿整備局、西日本道路鰍ノ強く要望してきました。新政権のマニフェストで高速道路通行料金無料化が打ち出されておりますが、方向性が明確になっておらず、その影響で開通3ヵ月前になっても料金が定まっていないのは異常であると言わざるをえません。
 道路は作り手の視点でなく利用者の視点で造らなければなりません。
 より多くの方々に利用してもらえるよう、距離料金制や短区間割引を導入すべきであります。国交省では、来年度から高速道路無料化に向けた社会実験を予定しており、第2京阪道路も社会実験制度の手法を使い、利用しやすい料金制にするチャンスと考えます。
 12月10日の本会議一般質問で、橋下知事に対し、大阪府域の第2京阪道路事業費約7400億円のうち大阪府が約1800億円も負担しており、出資者としての府が強い姿勢で国へ申し入れすべきと提案、橋下知事も国に対し全力で取り組むことを約束しました。また、第2京阪道路建設促進議連として年末に申し入れする予定です。

開通イベント来年3月開催

 第2京阪開通を記念し、門真〜枚方学研IC間で来年3月14日に大阪サイクルイベント・ウォーキングイベントが開催されます。
 サイクルイベントは、ロードレーサー、クロスバイク、マウンテンバイク等スピードの出せるスポーツ自転車コース(往復約30`)とシティサイクル、子ども用自転車、電動アシスト自転車等でも参加できる一般自転車コース(往復約10`)があります。
 また、午後1時からは、自転車マナー教室、乗り方講習会、おもしろ自転車の試乗会、小学生による一輪車パフォーマンスなども予定されています。
問合わせは、大阪府府民文化部都市魅力創造局TEL06−6944−7139、ウォーキングイベントは都市整備部交通道路室TEL06−6944−9278



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