202 2011年2月号
ローカルマニフェストを発表

43市町村を一つのパワーに!


【写真】記者会見で、ローカルマニフェストの説
明を行う(右端)。左隣から佐藤茂樹府代表(衆
院議員)、西村晴天府代表代行(府議)、小笹正
博府幹事長(大阪市議)
大阪府内の43 市町村には、「ものづくり技術」、「医療・バイオテクノロジー技術」、「観光資源」、「芸能・食文化」など、世界的にみてもポテンシャル(潜在能力)の高い要素が数多くあり、これらをひとつのパワーとして集約し、大阪が再び力強く、関西そして日本の成長を牽引するため、「ひとつの大阪、関西は一つ」をテーマに、公明党大阪府本部として、統一地方選重点政策(ローカルマニフェスト)を取りまとめ、2月5日、府政記者クラブで発表しました。
 ローカルマニフェストの推進力として、「地域主権」、「議会・行政改革」、「雇用創出」、「教育改革」、「社会保障」の5つのエンジンを設定しました。
★一つめのエンジン「地域主権」★
 大阪のポテンシャル(潜在能力)を存分に発揮できる環境を整えるために、大阪市は市域、大阪府は衛星都市が守備範囲という機能分担でなく、府内市町村の基礎的自治体を優先した枠組みで再構築を目指す“チーム大阪”を形成します。
その上で、京都・神戸とも連携し、京阪神ラインを熟成させながら、将来にわたり関西州を目指します。
大阪府内43 市町村が、個別の力を地域ごとに協調し合い、総合力が発揮できる“チーム大阪”をつくります。

チーム大阪における自治体の役割
○基礎的自治体(市町村)の役割
 基礎的自治体は、地域の特性を活かした多様な直接的住民サービスを 推進します。そのために、府内43 市町村のポテンシャルが活かせる規模に 合併・再編し、権限・財源を大幅に移譲します。
再編は、単なる人口割りでなく、経済、文化、地理など地域の特性を尊重した枠組みにし、住民サービスを向上させます。
大阪市は抜本的な見直しを検討します。
これらの制度設計をするために、全自治体で構成する「新・おおさかサミット(都市構想協議会[仮称])」を設置します。
○広域自治体・大阪府の役割
 広域行政サービス(成長戦略など)に基礎的自治体(市町村)が関わることで、地域の特性を活かした多様なサービスを行えるよう、府は基礎的自治体を バックアップします。
大阪府の役割は、府内全体を視野に入れ、府内市町村の水平連携を図るための調整を行います。調整機関として、広域自治協議会( 仮称)」を設置します。 国から大阪へ権限・財源を移譲させ、随時、基礎的自治体へ権限・財源を移譲します。
大阪の税財源を充実するため課税自主権の拡大、補助金の大幅縮小、税源配分の見直しを推進します。
国の事務・権限を大幅に大阪に移譲し、国の出先機関の廃止・縮小を大胆に実施します。

地域主権型関西州の形成
@チーム大阪が牽引力となり、近隣の京都・神戸の都市圏と連携を取りながら、京阪神ラインの広域自治を推進します。
A国へ強く働きかけ、京阪神ライン、関西広域連合を熟成させながら、地域主権型関西州を実現させます。
B公明党の市町村議員、都道府県議員、国会議員のネットワーク政党の持ち味を活かし、関西州を実現します。
C関西州導入時には、大阪府を発展的に解消します。

★二つめのエンジン「議会・行政改革」★
 二元代表制のもと、住民のための議会・行政の改革を大胆に推進します。議員定数や議員報酬の適正化など議会に加え行政のスリム化や、住民の声が社会に反映できる体制を整備します。
大阪ブランドを活かし、育み、発信し、関西、そして日本経済を牽引する起爆剤になることで、雇用を創出します。
大阪ブランドさらに、大阪ブランドを成長させ続けるために、いきいきと働ける環境を整備します。

議会・行政のスリム化
@議員定数の削減、A議員報酬の削減、Bムダゼロ役所の実現

住民本位の議会づくり
@議会基本条例の制定、A議会機能の強化

住民参加の推進
@住民が参加できる場づくり、A情報公開

★三つめのエンジン 「雇用創出」★
 大阪ブランドを「活かし」、「育み」、「発信」し、関西、そして日本経済を牽引する起爆剤になることで、雇用を創出します。
大阪ブランドさらに、大阪ブランドを成長させ続けるために、いきいきと働ける環境を整備します。

大阪ブランドの振興
@大阪ブランドを振興する環境整備、A環境・新エネルギー×ものづくりでブランドの育成、B医療・バイオ×ロボット技術でブランドの育成、C都市農業ブランドの育成

大阪ブランドの活用
@観光都市の促進、A大阪の文化・芸術の充実・育成

大阪ブランドの発信
@世界の企業とのマッチング支援、A水ブランドの発信

雇用支援
@多様な働き方の推進、A労働環境の改善、B雇用の創出(企業への支援)、C若年層雇用の対策、D障がい者雇用の対策

★四つめのエンジン「教育改革」★
 いきいきと学べる大阪に向けて大胆に改革します。世界トップレベルの国際力・ディペート力・創造力の育成をめざします。

世界トップレベルの教育
@学力+“国際力・ディベート力・創造力”の向上、A教育環境の向上、B教育費負担の軽減、Cいじめ・不登校対策の推進

★五つめのエンジン「社会保障」★
 ひきこもり、うつ病、児童虐待、高齢者の孤独死など、「孤立化する社会」から「支えあえる社会」への転換を目指します。支えあえる大阪子どもからお年寄りまで、安心して暮らせる福祉社会を実現します。

街づくり
@安全・安心な街づくりを推進、A環境のための街づくりの推進、B景観に配慮した街づくりの推進

貧困・格差対策
@生活保護制度の抜本的改革、A貧困連鎖の対策

医療
@がん対策の推進、A医師不足対策の推進、Bうつ病対策の推進、C医療施策の向上

子育て
@児童虐待防止対策の推進、A小児医療体制の強化、B育児支援

障がい者支援
@生活支援の充実

女性
@DV 対策、A就業支援

高齢者
@独居等高齢者への地域支援体制の強化、A介護支援体制の充実、B生きがいづくりの支援



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