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3 1993年12月号 |
職員の不祥事あれこれ スキャンダルは暴露すべきか 議員は警察官? |
前号(一筆啓上2)で、教師のモラルを取り上げたところ、枚方市のIさんから「市役所の職員にも ひどいのがいるので、ぜひ書いて欲しい」と意見をいただきました。 確かに最近でも枚方市で水道局の労組委員長が勤務中に京都競馬場に通っていて停職処分。 ケースワーカーが障害者の預金を3百数十万円着服して懲戒免職。 考えられない職員がおりました。 このような『話題』は市民の方々や職員から手紙や電話で寄せられます。 『職員が家で寝とるでー』 その中での話。 Uさんから「昼間から近所の市職員が役所の車で家に帰って寝とるでー」と苦情がありました。 幹部職員なので、まさかと思いましたが調査すると事実です。 昼食をたべに帰宅、そのままずぅーと休憩することもあったようです。 その間、枚方市役所の名前入りの自動車が停まっていれば、だれが見たって怒るでしょう。 無神経もよいところです。 当然、停職の対象です。 私は、その上司に事実を確認、注意をしてもらうようにしました。 早速、本人が来られ平謝り。 私は「議員でなく市民を意識して働いて欲しい」と申しあげました。 以後、まじめに勤務しておられUさんからも苦情はありません。 同じころ、密告があったとある党の議員が、「市営駐輪場にシルバー人材センターから派遣されている 係員が料金を着 服している」と平成3年11月の決算特別委員会で、追及した事件がありました。 市当局は決算特別委での議員質問なので早速に実地調査や事情聴取を行ったが結局、不正の事実は 明確になりませんでした。 しかし、このことで5人が退職をしました。 議員は警察官や裁判官ではないので、議員の立場で職員個人のスキャンダルを議会で解明するのは 100条委員会は別としてなじみません。 職員(行政)と議員(議会)が信頼関係で市政にあたる姿勢が大切ではないでしょうか。 議員は人を糾弾するよりその行政システムを政策で追及すべきです。 考えれば、お互い給料は『同じところ』 からもらっているのですから。 |
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