14 1995年10月号 |
特別職選任問題
大激怒したノック知事 |
特別職の選任問題でまたまた9月29日から30日にかけて徹夜本会議。 府民の皆さんにはわかりづらいことでしょう。 経過を紹介します。 ノック知事は7月の臨時議会で否決された人事案件で3人の副知事と出納長のメンバーを入れ替えて 提出しました。 当初から知事は副知事候補に厚生省家庭福祉課長の大泉博子氏、関空会社専務の松広屋慎二氏には 執着しておられたようであとの二人について知事は議会の意見を尊重して新しい人に差し替えました。 議会は同意に動き出しましたが、社会党は大泉氏を否決するため分離採決を提案したから話がややこしく なりました。 定例会初日になって自民党も分離採決ならと一転不同意を決定しました。 これを聞いた知事は「約束が違う、それならば全員取り下げ白紙に戻す」と激怒したそうです。 そのため議会とは決裂状態。参院議員24年の政治生活を送って来られたわりには政治家として「純な」面を 感じました。 とうとう深夜になっても解決しません。 知事の気持ちもわかりますが意地と意地をぷつけ合っては前進はありません。 大阪府は5年連続の税収減、不況対策木津信用組合破綻問題、求人難対策などの課題が山積して います。 そのために早く特別職を選任することが大切てす。 これまでも府下市町村の幹部の方から、「特別職がいないので弊害が出ている」との声も聞こえています。 これ以上特別職が決まらなければ、府民の皆さんからは府議会は何をしているのかと批判を受けるのは 必定です。 正常な府政運営に戻すため同意している3人の特別職をまず選任をして残る副知事一人については後でも よいでしょう。 党で議員団総会を開催しその方向で進むことを確認、他会派と協力してノック知事を説得。 ようやく9月30日の午前5時前に3人の特別職の選任をしました。 私が府議会で直接汗をかいた訳ではありませんが動き出したことは事実です。 ノック知事の深夜になっての元気のよさには感心しました。 声も枯れず議場に響き渡る音声の必密はタレント時代、テレピの録画撮りの多くが深夜におこなわれ慣れて おられたようです。 だからといって深夜審議は真っ平です。 知事就任の記者会見で「密室政治、談合政治はしない」と公約されましたが、議員は府民の代表と するならば議会と話し合いすることは決して密室・談合ではないと思います。 |
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