28 1997年12月号
大阪府のお役人気質

府と市の対応の違いの真相
信じられない公僕の態度 市民と触れない行政は傲慢

住民 「変質者の出没やゴミの不法投棄が多く草を刈るなり管理をして下さいよ」
課長 「管内の管理は多すぎて手が回らない。それに予算も十分にある訳でもない」
住民 「しかし、府の土地なのだから管理の責任はあるでしょう」
課長 「目撃したら通報して下さい。すぐ対応しますよ」
住民 「それはおかしい。今まで何度も通報したが応じてくれなかったでしょう」

この会話は、枚方市内の府が所有する計画道路用地が数十年間、野ざらし状態。
雑草は覆い茂り、住宅から死角となり恐喝や痴漢が出没。
ゴミや自動車が不法投棄されるなど府の管理を求めて10月21日、自治会代表の方々と府枚方土木
事務所に要望している時のやり取りです。

続いて−−
住民 「橋の下の浮浪者を防ぐためにフェンスやバリケードを設置したらよい」
課長 「素人判断で言わないでほしい」
住民 「!」「?」
鈴木 「ちょっと待った。先程からのあなたの発言は、高圧的で府民の方々に大変失礼である。取り消し
なさい」

 終始、上から見下ろした課長の発言にたまりかねて注意しました。
府民の声を行政に反映することが議員や役人の責務であり、それを「素人」発言をするのは思い上がりも
よいところです。
私も10年になる議員活動で初めて遭遇したお役人です。
11月7日に行われた東大阪市長選挙で3選した翌日の記者会見で「府警や大阪地検は日光サル軍団の
猿と同じように反省しとるやろ」、「市会議員50人たたけば、埃が出てくる」と問題発言をした市長も傲慢の
何物でもありません。
上に交わり て諂わず下に交わりて驕らずです。
 もう一つの話。
昨年の6月に国道168号府営村野団地前の排水溝の蓋掛けを地元の井上枚方市議と要望したところ、
同じ枚方土木事務所の担当者は、「蓋掛けでなく来年度から予算の関係で数年かかるが、歩道を
新設します」との回答。
ところが、一年以上経った今も未着工。

鈴木 「一体どうなっているのか?」
課長 「前任者から引き継いでいないのでわからない?」
鈴木 「どういうこと?」

機構で機能する行政機関では信じられないお粗末な対応です。
市町村行政は、住民票や印鑑証明発行から水道やゴミ収集など日常的に市民と密接なかかわりがある
事業体です。
常に市民の方々の顔色をみながら行うのとくらべ道府県行政はパスポート申請や府営住宅入居ぐらいな
もので直接に市民と接することが少なく、怠慢につながるのでしょう。


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