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| 35 1998年8月号 |
| ノック知事の人気の秘密
ノック府政の支持は急上昇 |
| 「鈴木さん。この間、テレビで追及してましたな｣ 「はい」 「しかし、あまりノックさんをいじめたらあきまへんで！」 「なんで？」 「ノックさんが、かわいそうでっせ｣ 「！？」 語る会などで市民の方々と懇談すれば､ 「ノックさんは一生懸命やっている」、「前知事の尻拭いで ノックさんに責任がない」など最近はノック知事に対する同情の声や評価が高くなっています。 府職員裏金問題では大粒の涙をこぼした記者会見をするなど多分に、テレビを意識したパフォーマンスが お得意のように思います｡ 知事の給与は約160万円ですが､財政難(5％)､裏金問題(30％)、泉佐野コスモポリス破綻(30％)の 責任を取り給与を自らカットした結果､今年の6月分の給与はわずか15万円。 きっちりマスコミにリークし、府民に“かわいそう”と言う印象を与えました。 タレント出身らしく実にマスコミに登場するコツをご存じです｡ ノック知事の出席する会議は必ずマスコミが入ります。 一連の泉佐野コ事業破綻の委員会審議では議員が厳しく追及するとこれ以上はできない苦渋に満ちた顔に なります。 その横顔が映し出されることをよく計算されているようです。 ところが録画が終わると一転にこやかないつもの顔に戻ります。 その意味では私たち議員は「役者負け」します。 委員会審議で知事を追及する時、知事は原稿を読み上げるだけの答弁ですが、こちらが発言中はじっと 顔を見て「鈴木さん、もうそれくらいで堪忍して！」と言う顔をつくります。 “無言の答弁”につい追及のペースが狂うこともあります。 しかし、心から憎めないのは人柄かもしれません。 府庁の職員にも評判がよいようです。 廊下を歩いていて知事とすれ違うと気さくにあいさつする「庶民的知事」に職員は好感をもちます。 ある部長も「報告に行っても『はい、はい』とよく聞いてくれる」、「議会の追及も知事が気軽に引き受けこれ程 やりやすい知事はいませんよ」と言う状態です。 したたかに計算された行動は来春の２ 期目の足場固めと思えます。 5月21日の大阪建築士会総会の来賓挨拶で「来年の総会にもぜひ出席したい」とノー原稿で挨拶したこと からも出馬は間違いないでしょう。 ノック知事とでは選挙は勝てないという声が多く来春の知事選挙は難しい選択になりそうです。 ご意見をお寄せ下さい。 |
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