38 1998年12月号
京阪電鉄光善寺駅改造秘話

要望から21年の歳月で実現
地下駅舎から橋上駅舎変更 歴代公明議員の奔走が実る

京阪電鉄光善寺駅の大阪行ホーム側の東出口は府道枚方八尾線が通るため、電車を降りてきた人が
溜まれる場所がなく歩道もない状態で、朝夕のラッシュ時には歩行者が自動車と接触することもしばしば
ありました。
また、大阪行ホームも狭く、京阪電鉄で一番危険な駅として、地域の住民や利用者の方々から安全に
通行できるよう強い要望を受け、枚方市、大阪府や運輸省、京阪電鉄に働きかけようやく実現したものです。
立体横断施設は11月29日に完成し、始発から利用できるようになりました。
 昭和52年に、枚方市議会公明党に要望が寄せられ21年の歳月がかかりましたがその間、歴代の
公明市議が奔走。
山下栄一、福島豊国会議員の尽力もあり、国・府・市連携の取り組みが実りました。
これほど時間がかかったのは、一部の地権者の協力が得られず用地買収が難航したためです。
そのために市議当時、地下駅舎方式にこだわらず計画変更を提唱。
枚方市は平成5年に、市土地開発公社で行っていた用地買収を京阪電鉄に変更すると共に、別の用地が
T氏の協力で取得できたことから地下駅舎方式を見直し、橋上駅舎に計画変更し実現に向け大きく動き
出したのです。
 完成した立体横断施設は、京阪電鉄の軌道と府道枚方八尾線をまたぐ屋根付きの跨線橋(市道)と
駅舎が一体となった構造で東・西出口には、お年寄りや体が不自由な人のためにエスカレーター・
エレベーター(西出口は11年3月完成予定)を設置。
東出口付近は幅2m、長さ90mの歩道も設置し、踏切を渡らず安全に通行できます。
当面、利用は始発から終電までですが、将来は24時間利用になります。
日夜、用地買収や計画変更に努力され枚方市職員の皆さんに深く感謝します。
光善寺駅周辺整備事業の経過
昭和54年光善寺駅と市道の地下化 府道の歩道設置の要望
昭和55年2月光善寺駅周辺の実態調査
昭和57年11月用地買収に着手
昭和58年3月地下道が市道認定
昭和60年4月京阪電鉄と市が覚書締結
昭和60年7月府枚方土木事務所と京阪電鉄と覚書締結
平成元年3月府道枚方八尾線拡幅計画に整合して都市計画道路の変更(幅員8mを9m)
平成6年9月地下道(地下駅舎)から立体横断施設(橋上駅舎)に計画変更を決断
平成7年2月議会や地元自治会に説明
平成8年2月京阪電鉄と変更協議
平成8年10月歩道設置と橋上駅舎着工
平成10年11月立体横断施設完成


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