40 1999年8月号
自自公政権のQA

なぜ反自民路線を変更した? 「自社さ」政権の二の舞い?

結党以来、自民党と連立するという路線を選択したことで、今まで支援して頂いた方にご不満や心配を
おかけしておりますのでご説明します。
Q結党以来(64年11月)、反自民、非自民と言っていたが?
自民党の一党支配が終焉し、対決型(自社55年体制)から合意形成型政治へ移行これからは連立の時代と
判断しました。
保守から左派まで含めた野党・民主党とは政策合意が困難であり、比較第一党の自民党との連携を選択
しました。
日本経済、景気回復、雇用、社会保障(年金、介護)など難局を乗り切るため、迅速かつ的確な意志決定
するため政治の安定と改革が急務です。
したがって、政策実現をめざす要望型政党から決済型政党に変換することを決意しました。

Q自民党に擦りよっていたのでは?
参議院で過半数割れしている自民党から7月7日に正式な政権入りの要請をうけました。
政策実現が最大の接着点です。

Q今まで通り、是々非々の立場をとればよいのでは?
是々非々主義は受け身であり、予算編成、政策・法案の企画、立案段階から発言権をもち積極的な
政策実現を目指すべきと考えます。
むしろ国民全体の政策実現のチャンスととらえました。

Q自自公政権で自民をどう変えるのか?
政権内で利権政治的自民党とは対峙しながら、民衆のための政治を取り戻します。

Q自自公政権で埋没し、「自社さ」の二の舞いになるのでは?
保守と中道の連立であり、党の立党精神、民衆の側に立った政治を変えない限り埋没はありません。
一夜にして政策転換した「自社さ」とは根本的に違います。
立党以来35年間、全議員による市民相談は3000万件を突破、市民相談から生まれた政策を重視する
姿勢は変わりません。

Q閣外協力に止めるべきでないか?
政権を担う以上、責任ある立場を明確にするため閣内の取組みを選択しました。

Q衆議院定数削減で自由党と意見対立しているが?
定数削減には賛成ですが、自自二党間で決めるのでなく全政党の選挙制度等協議会で検討すべき
問題です。
比例区50議席削減だけでなく、重複立候補や比例区議員の所属政党変更問題など多くの課題のある
衆院選挙制度そのものを見直すべきだと考えます。

Q今後の選挙協力はどうなるのか?
小選挙区制は政権党を選ぶ選挙です。
政権与党の協議が基本ですが、人物本位の選択も選挙区では当然あります。

 自民党は民主党の保守グループや参議院の会(10人)の取り込みに成功し過半数を確保すれば、
自自公路線を破綻させるかも知れません。
今回の政権入りの判断は国民のための政策実現と引き換えに公明党の存続をかけた覚悟の判断です。


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