48 2000年7月号
衆院選の総括

小選挙区制度の歪み露呈
どこに行った比例区票? 連立政権のなかで改革を

 熱かった衆院選が終わりました。
地元、大阪11区(枚方市・交野市)では、自民、民主、共産の3人が立候補。
実際は自民の坪井氏と民主の平野氏の一騎打ち。
我が陣営は自主投票。
自公保政権だから自民候補を推薦するところですが、平野陣営とは他選挙区で協力関係もあり古くから
友好的な関係。
しかし、同氏は民主党所属で推薦する訳にいかず自主投票に。

 選挙本番の出来事。
自民の坪井陣営は街頭演説会などで「小選挙区は坪井!比例区は公明党!」と挨拶。
自民党と言わず公明党と言うのは我が陣営の4万票の行方を心配してのこと。
一方の平野陣営からも積極的な働きかけ。
 このような状況を見て、うれしく思う人やおかしいという人、心配する人など各政党の支持者にとっては
異様な選挙戦。
小選挙区制度の歪みでしょうか。
 開票結果は枚方市の会明党比例区票は28,881票。
98年参院選比例区33,474票より下回り過去最低の得票でした。
雷同不和。
一体何であったのでしょうか?。
 公明党としては初の与党、小選挙区制で迎えた総選挙でしたが、公明候補のいない選挙区では
自民推薦もあれぱ自主投票といった大変複雑な選挙戦。
与党選挙協カでは、公明党が161人の自民候補を推薦し約7割が当選しましたが、全公明候補18人中、
自民の推薦は14人。そのうち当選者は7人。
しかも東京4区の森田健作氏や東京17区の平沢勝栄氏の選挙区のように自民側の造反で協力不調が
4選挙区にすぎないのに公明が自民に無理強いをして“悪玉”であるかのようなマスコミ報道はフェアでは
ありません。

 今回の総選挙は、自民・公明・保守党の与党勢カか、民主・共産・社民党の野党勢力かを選択する
選挙でした。
 森総理の「神の国」、「寝ていたらいい」発言で多くの国民は与党政権に嫌気。
中盤の新聞各紙の世論調査は自民党優位を発表したことで。世論は逆に判官びいきで民主に追い風が
吹きました。
 野党第一党の民主に有利な状況でありながら、当選者が127議席にとどまったのは、過半数がとれる
候補者を立てないのは「単独政権獲得の意志が無し」と思えるし、かといって野党連立政権構想も
明確でなく政権の受け皿としての国民の信任を得なかったと思います。

 そうしたなかで公明は連立政権の中での立場が重くなりました。
その立場を党利党略でなく日本の発展に使わなけれぱなりません。
政権パートナーの自民党を改革しより国民の立場の政治を構築しなけれぱなりません。
ご支援ください。


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