大阪府議会議員　鈴木和夫のホームページ

№52　2000年12月号

欠陥教員の実態・府の勇気ある公表

▽雨が降ったらお休みです　▽勤務時間にパチンコ通い　▽急な大声や泣出す笑出す

　枚方市議時代に保護者からの抗議を受け市内小学校の問題教員の行状を議会で指摘したことが
ありました。
市教委や教職員組合の反応は悪く積極的な改善は見られませんでした。
　現在に至っては、全国的に学級崩壊、いじめや不登校など教育現場の混乱は一層ひどくなるばかりです。
その原因のひとつは教員の資質があげられます。
このまま欠陥教員を放置しては未来の使者である子供たちがかわいそうです。
　大阪府教委は今年の7月に教育者や民間人で構成された「教職員の資質向上に関する検討委員会」を
設置し対応策の検討を始めました。
そのなかで府教委が指導力不足、不適格教員の欠陥教員の実態を明らかにしました。
信じられない事例ばかりで紹介するのもためらいます。

【指導力不足教員】
▽雨が降ったら休む
▽遅刻や早退が多い
▽授業中、私用で教室を離れる。自慢話や説教が延々と続く
▽管理職の指導を無視
▽出勤簿の押印をしない
▽喜怒哀楽が激しく生徒や保護者との対話が成立しない
▽急に大声をあげたり、泣き出す、笑い出す
▽悪いことはすぺて生徒や保護者の責任にする
▽生徒の名前を呼ばない
▽試験監督中に居眠りをする
▽「授業内容がわからない」と生徒や保護者からしぱしば苦情がでる
▽教科内容の質問に答えられない
▽実験・実習・実技ができない
▽教室の後ろまで声が届かない
▽指導書のコピーを生徒に配布し板書や説明をしない
▽前回どこまで授業したか覚えていない
▽自習が頻繁で自習課題も作らない
▽生徒から取り上げた物品を無くし事後対応しない

【不適格教員】
▽生徒が嫌いで話をしない
▽生徒の質問や意見を一切無視をする
▽いじめを見て見ぬふりをする
▽体罰をふるってケガをさせる
▽授業が終われば居所が分からない
▽授業をすっぽかすことが時々ある
▽勤務時間内にパチンコ屋やスポーツクラブにいる
▽アルバイトをしている
▽飲酒運転をする
▽アルコール中毒がひどく授業ができない

　府立高校と養護学校の教員約1万1000人のうち約4％の430名が欠陥教員。
小中学校でも同じような事態と思えます。
今回の府教委の公表は評価しますが、問題は欠陥教員をどうするかです。
　私は閉鎖的な教育現場を改革するため教職員・保護者・地域代表で構成する学校協議会の設置。
教員免許を更新制度にし欠陥教員をチェックする。
発覚すれば教育現場からはずし再教育や事務系に配属する。
そのうえで職責に耐えられない場合、地方公務員法で規定している免職、休職、降任、降給の分限処分を
厳格にすべきと提案します。
大半が真面目な教員のために。