53 2001年2月号 |
大荒れの成人式
卒業式や授業の延長線感覚 |
今年1月8日の成人式は大荒れ。 高松市の成人式では、市長の祝辞の最中、市長めがけて新成人5人がクラッカーを鳴らし騒いだため 威嚇業務妨害で逮捕。 高知市では、来賓で挨拶を述べていた橋本知事が、ヤジを飛ばす数十人の新成人に「静かにしろ。 出て行け!」とどなり返す一幕も。 授業や卒業式などで騒ぐのと同じ延長線上の新成人の感覚。 枚方市では、新成人が祝辞も聞かず私語が多いため1996年からひらかたパークイベントホールで 行うようになりました。 参加者の9割はパーク内での立ち話組。 400人収容の式場では私語もなく静かな式典が続いています。 しかし、国歌・市歌斉唱、市長、市議長、国会議員、府議の挨拶、居並ぶ来賓の紹介の式典は、新成人から 見ると魅力を感じるでしょうか。 また、国歌では、全員が起立しているのに共産党の府議や市議は座ったまま。新成人も怪訝な顔。 新成人の祝福で式典に出席したなら式の進行に従うべきです。 区別できない大人の態度にも責任があります。 成人式を通じて大人と若者のあり方を論議すべき時期と思います。 そんな時、大阪市の倉秀人さんから意見が届きました。お読みください。 過日、高校生が修学旅行で韓国へ行き大勢の前で土下座させられ、それが原因か校長先生が自殺して しまいましたが、そもそも、高校生の分際で、なぜ修学旅行で外国に行く必要があるのでしようか? @若いうちに外国の文化に触れて感性を磨く。 A同じくらいの旅程では国内よりも海外の方が安上がり。 B修学旅行に名を借りた実は先生達の物見遊山で生徒が寝静まってから先生達だけで盛上がる 等々の理由が考えられ、特に@がもっともらしく聞こえますが、自国の歴史や文化でさえもろくに 教えられてもいないし、勉強もしていない、茶髪・顔黒・ピアス・ルーズソックス・厚化粧のガキどもが4、5日 くらい海外旅行したところで、寧ろわざわざ日本の恥をさらすようなもので、彼らにとってもクソの役に 立ちません。 また、アホな大学生が卒業旅行と称して陸続と海外に行っていますが、これも高校生の修学旅行同様、 精々、大麻や覚醒剤を使ったパーティでラリるくらいが関の山で、そんな連中が、「日本の大学生です」と 世界中を彷徨するのかと思えば、恥の輸出をしているようで赤面します。 50数年前、彼らと同じ年頃のときに、父や母・兄弟姉妹・友人・国の安寧を願って、自分の夢を捨て、 時間を犠牲にし、命を的に全てを投げうって国の大事に殉じた先人たちのお墓に掃除をしに行く方が なんぼかましです。 でも、そんな高校生や大学生を作ったのは我々大人です。 |
Copyright(C)2001 Kazuo Suzuki. All Rights Reserved. |