60 2002年1月号
府議会の代表質問秘話

長時間の立ち詰めで足が棒
質問時間調整の秘訣を公開 4月からHPで全て見れます

 昨年の9月議会に、府議になって初めて代表質問に立ちました。
府議会の年間4回の本会議質疑は、代表質間と一般質問がありますが、2月と9月議会は会派を代表した
質問を行います。
ところが、私の質問時間は70分。
質問だけで70分なので、知事や理事者の答弁をいれると有に2時間近くかかります。
そのために、質問時間は厳守しなければなりません。
 質問開始時刻は何時かというと、議長から「鈴木和夫君」と指名され、自席から演壇に立ち「第一声」を
発してからです。
したがって、水差しから水をコップに注いだり、原稿を揃えたり、一礼も第一声の前に済ませておくと
ロスタイムがありません。
逆に議員によっては、時間調整で盛んに水を飲む人もいます。
 演壇左端に時計があり、持ち時間の70分が表示され1分毎にカウントダウンされるので残り時間が
わかります。
しかし、時計を意識しすぎると質問に集中できないので私は、原稿用紙A4版1枚で280字詰めにすると
丁度1枚で1分のスピードで読み上げる事が出来るようにしています。
これだと枚数で残時間が分かるので途中の時間調整も容易です。
質問時間は自民党は90分。民主党75分。共産党60分と議席数で決められています。
 数年前の代表質問の出来事…。
 ある議員が質問を終わり演壇から下がる時、長時間の立ち詰めで膝が曲がらず足が棒状態。
自席に戻るのに苦労されたことがありました。
長時間の立ち会い演説はコツがありまして、左右の足を時々、前後に動かし重心を変えれば長時間の
立ち詰めでも大丈夫なのです。
それを忘れると足が棒になります。
 また、余談ですが議会事務局が広報記録用に写真撮影やビデオ収録をします。
原稿ばかり顔を向けていると頭しか写らず苦労するそうで、時折、カメラ視線に顔を向ける必要もあります。
しかし、カメラマンは移動して撮影するので一々気にする訳にはいきません。
 それにしても、質問時間は一般質問の20分と比べても長く、一問一答方式のように白熱した議論に
ならないので聞く側もおもしろくないでしょう。
そのためでしょうか。本会議場の傍聴席は148席(記者席8含)。
平成12年度の一日平均の傍聴者は74.15人です。 約53%程度では決して多いとはいえません。
 議会運営等検討特別委員会などでも代表質問の時間短縮が議論になりますが、いまのところ、各会派の
意見がまとまりません。
平成14年度から府議会ホームページで本会議質疑が公開されますのでご覧頂きご感想をお聞かせ
ください。


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