61 2002年2月号 |
政務調査会とは何?
全部局から説明聴取勉強 |
「政調会長は何をする役目?」と聞かれることがあります。 昨年5月の会派の役員改選で政調会長に就任させて頂きました。 政調会とは政務調査会のことで、会派の政策立案、決定のため調査や研究を行い本会議の代表質問、 一般質問の作成、意見書、要望書等を取りまとめます。 会派(5人以上)を構成する自民、民主、公明、共産に政調会があります。 我が会派では議会の常任委員会とリンクさせ、政調会に@総務・警察、A教育文化・健康福祉、 B商工労働・企業水道、C環境農林・土木建築の部会をおいています。 全議員がいずれかの部会に所属し、諸課題について活発な論議を行っています。 当初予算が審議される2月議会と補正予算が組まれる9月議会の前には、予算や諸施策の説明を 全部局(知事公室、総務部、企画調整部、生活文化部、健康福祉部、病院事業部、環境農林水産部、 土木部、建築都市部、企業局、水道部、教育委員会、警察本部)から受ける政調会を開きます。 自分が所属する委員会の議案だけでは大阪府政全体がみえないので二日間かけて全部局から ヒアリングを受けるようにしています。 全部局から説明聴取することで、問題点や課題が浮き彫りになってきます。 そのため、部会や全体会議で意見集約し、政調会で代表質問や一般質問の原稿にまとめ上げて いきます。 その間に、部局から政調会長に「事前説明」が頻繁にあります。 いわゆる「根回し」というものでしょうか。 「事前説明」でこちらの反応を見ることもあるのでしょう。 意識せずに迂闊に聞いて見逃すと後でえらいことになります。 また、政調会は本会議以外にも、府知事に毎年12月には予算要望書、8月には施策に対する要望書を 提出します。 厄介なのが意見書です。 政府などに府議会として意見書を提出するのですが、原案は各会派から出されます。 原案に対して意見が違う場合は対案を提出することができますが、全会派一致を原則にしていますので、 対案がでた場合は自民、民主、公明、共産で構成する政務調査会で副議長が進行役で調整が 行われます。 文言修正で了承されるもの、調整がつかない時は原案・対案とも取り下げるか、採決を本会議場まで 持ち込むかの選択になります。 特に共産党は、党の主義主張を全面に押し立てて提出するので、全会派一致の意見書にはなりません。 それに、他の会派の意見書の一言一句にこだわり、政務調査会議では結論を出さず、必ず会派に持ち帰り 相談されるので何度も会議を開かなければなりませんので時間がかかります。だから厄介です。 |
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