66 2002年9月号
交野市長選の顛末

三つ巴から一騎打ち選挙戦
共産支持から公明推薦経過 民主の不可解な行動が話題

 9月8日は枚方市に隣接する交野市長選の投票日。
同市は人口約7万7000人の環境のよい田園文化都市。
寝屋川市と合わせ3市合併が叫ばれる繋がりの深い街です。
その市長選の結果には大いに関心があります。
4年前の市長選でも応援したことか今回も支援要請を受けました。
 新しい候補者に、助役や教育長を擁立する動きもありましたがいずれも不調。
そのほか地元議員の自薦、他薦の動きもあり人選が難航。
 7月10日には、中田仁公氏から我が党の交野市議団に推薦依頼。
前回の市長選では中田氏は共産党の支援を受けた人物でいわば対立候補。
しかも現職市長とはわずか135票差で惜敗。
三度目の挑戦の今回は背水の陣で我が党に支援を求められたのでしょう。
しかし、前回は共産党で今回は公明党という訳には行きません。
7月13日には共産が独自候補を擁立。
誰もが中田氏と一騎打ちと思っていました。
ところが、民主党所属の現職交野市議が突然、立候補表明したことで状況が一変。
 有権者数は6万1176人。
投票率が55%とした場合、投票総数は約3万3000票。
三つ巴の戦いになればどの候補者も1万票の得票は予測され、中田氏、民主市議の共倒れで漁夫の利を
得て共産党市長が誕生する可能性が出てきました。
 中田氏から8月11日、私の事務所で前回の市長選で共産党との関係について説明を受けました。
「共産党は推薦も支持もしない。(共産党の)つくる会との政策協定だけでよいからと再三にわたり
共産党からの共闘申し入れを断っていたが、第2京阪道路の市民団体や無所属会派の強い要請もあり
選挙直前に協議に応じることなった。
その途端に態度が変わりいざこざが絶ず選挙中から二度と共産党とは共闘しないと感じた。
それでも今回、共産党から二度申し入れがあったがはっきり拒絶した。」
旨の見解書を真撃な態度で提出されたことで中田氏が共産党との関係を精算したと信頼し共産市長
誕生阻止のため中田氏と政策協定し支援することになりました。
 自民市議や無所属議員も同調されたが民主党は、現職市議立候補にもかかわらず推薦も支持せず
自主投票を決定、一部の議員が民主市議支援に動くなど不可解な態度。
告示直前の8月30日になってその民主市議が病気入院のため不出馬表明。
散々惑わせた揚げ句の結末。
それでも民主党は自主投票の態度で動かずじまい。
 結果は中田氏が1万8547票を獲得し、共産候補(9153票)に大差をつけて終わりました。
選挙戦では一度も顔を見せなかった民主議員が、選挙事務所へ真っ先に当選祝いに顔を見せたので
事務所の人達は驚いていました。


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