72 2003年11月号
過去最高の比例区873万票

2大政党対決でも存在感
民主党は”マネ”フェスト 連立与党の中で政策実現を

 今回の衆院選で、心から厚いご支援をお寄せ下さった皆さまに心より感謝と御礼を申し上げます。
おかげで、小選挙区で9議席、比例区では総得票数で過去最高の873万票(前回比97万票増)を獲得し
25議席、合計で解散時の31を上回る34議席を勝ち取ることが出来ました。
 「自民対民主」の2大政党対決や中小政党には不利と言われる小選挙区制で、保守新党、共産党、
社民党が軒並み議席を減らすなかで、公明党が議席数を果たせたのは、2大政党だけでは吸収されない
庶民の”受け皿”の役割と「政策実現政党」として連立政権4年間の多彩な実績が、信頼と期待に
つながったといえます。
 衆院選直前の自由党・小沢一郎氏の合併戦略で、民主党が議席を増やしましたが、果たして2大政党化
するのでしょうか。
 民主党は解散時から40議席(2000年衆院選からは28議席)増やしたとはいえ、目標の200議席には遠く
及ばない177議席でした。
同じ野党の共産、社民両党は前回選挙と比べ24議席減らし、結局、両党の議席分が民主党に移動したに
過ぎません。
民主党の比例区の絶対得票率(22%)は、前回衆院選の民主党(15%)と旧自由党(7%)の合計と
大差なく、7議席上積みしただけです。
小選挙区でも民主党の絶対得票率は21%で前回選挙の民主党(17%)と旧自由党(2%)の合計をわざかに
上回っただけの「共倒れの解消」によるものといえます。
 選挙戦で注目されたマニフェストは、わが党はどの政党よりも早い7月24日にマニフェストを発表。
年金給付は現役月収の50%〜55%を確保、負担は年収の20%以内の保険料と明確に数値を示しました。
ところが、民主党は選挙中の10月31日に発表した年金案では、全く公明案と瓜二つ。
また、11月4日の民主閣僚名簿案では、現在不可能な田中康夫・長野県知事の地方分権担当大臣
兼務案。
マニフェストで「脱・官僚政治」を叫びながら旧大蔵官僚の榊原氏を財務大臣に登用するなど、高速道路の
原則無料化とあわせ選挙目当ての”マネ”フェスト、人気取りにすぎません。
 国民の信託にこたえ、景気回復に総力を挙げ、日本再生に向けたカジ取りを、どの政党が行えるのか。
 わが党は連立与党の一員として、選挙戦でお約束したマニフェストの実現に全力で取り組み、21世紀の
新しい日本を築く闘いの先頭に立って奮闘しますので、引き続きご支援とご協力を心からお願い申し
上げます。


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