78 2005年2月号
議長就任パーティーの珍事

人前で怒る知事はイメージダウン
何のための特別秘書でしょうか? 職員のコミュニケーションも大切に

 古い話になりますが、昨年の9月2日、若林まさお府議会議長の就任パーティーが大阪市内のホテルで
行われました。
各会派の幹事長も招待をうけ出席。
私の席は、太田房江府知事と同じ席でした。
 ひととおりのスピーチが終わり乾杯の後、着席している知事へ特別秘書のY氏が近寄ってきて中腰で
何か報告を始めました。
会場の談笑の声にかき消され会話は対面にいる私には聞こえませんが、知事の顔を見るとこわばり
叱責しているようです。
Y氏がペコペコしだしたので怒られていることは間違いありません。
知事が多くの人の前で部下を怒っている姿を始めてみました。
 後刻、そのことをY氏に尋ねると、「パーティー直前のマスコミ取材が予定より大幅に遅れその責任を
問われた」とのことです。
車中や執務室で注意すればすむことであり、多くの府民の皆さんがおられるところで知事が職員を
怒っている姿は、大変印象がよくありません。
そのことをY氏に話すと。
Y氏は、「いえ、私から鈴木議員の忠告を必ず知事に伝えます」
鈴木「じゃ、そうして下さい」
その後の9月24日、知事と政策の意見交換した時のこと。
鈴木「パーティーなど人前ではにこやかにしてくださいよ。女性知事のイメージが悪くなりますよ」
知事「何の話ですか?」
鈴木「Y氏から聞かれていませんか」
知事「何も聞いていません。」
―この時、改めて知事にパーティーの出来事の感想を伝え忠告をしました。
知事「全然気にとめなかった。これから気をつけます」
 ひと月ほどして、Y氏が来られた時に尋ねてみると。
鈴木「知事に忠告されたのか」
Y氏「いえ、忘れていました。もうよろしいやろ」
鈴木「……」
開いた口が塞がらないのはこの事です。
この紙面はホームページでも掲載しているので多くの府職員の方も見ておられるので、黙っておく
話でしたが、私も堪忍袋の緒が切れ紹介することにしました。
 特別秘書制度は、知事と議会や外部との連携を密にするため、昨年、新設されたポストです。
3副知事、出納長に次ぐ5番目の幹部職員です。
何のための特別秘書なのか疑いたくなります。
知事と府議会とのコミュニケーションがよくないと言われますが、幹部職員とのコミュニケーションも
大切にして頂きたいと思います。


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