81 2005年5月号 |
府議会の慣例
控室の大きさは議員数に比例 |
地方議会には地方議会としてそれぞれの取り決めがあります。 一定の取り決めが申し送られ慣例となっていきます。大阪府議会の場合も会派の議席数で取り決めの ルールにしています。 5月10日現在の会派別議員数は、自民党41人、民主党無所属ネット25人、公明党23人、 主権おおさか10人、共産党9人(以上が交渉会派)。 社民党2人、富田林市民クラブ1人です。 府庁本館2階にある議員執務室(控室)の場合を紹介しましょう。 議員執務室の面積は、議員1人当たり4.23坪が基準にしており、会派議員数を乗じて得た面積が会派の 執務室の大きさになります。 当てはめると自民175坪、民主無所属ネット102坪、公明97.8坪、主権おおさか40.5坪、共産43坪、 社民9坪、諸派4.5坪になっています。 改選時の会派議員数で、機械的に割り当てられますが、任期中、大幅な会派の統廃合がない限り移動は ありません。 わが会派は、23名の議員の執務室、府民相談コーナー、幹事団室、議員総会室に割り当てています。 本会議代表質問の質問時間も、基本時間50分から議員1人当たり1分に会派議員数を乗じます。(端数は2捨3入) 自民90分、民主無所属ネット75分、公明75分、主権おおさか60分、共産60分が持ち時間です。(答弁は 含まず) 質問順序も多数会派数ですから、わが会派はいつも3番目になります。 一般質問は、全議員が4年間の任期中に2回は出来るようになっています。 8つある正副常任委員長ポストも、交渉会派の議員数の比率で割り振られます。 正副委員長ともに、自民3人、民主無所属ネット2人、公明2人、主権おおさか1人です。 どの委員長を選択するかは多数会派から行われるので、人気の総務、警察委員長はいつも自民の 指定席ポストです。 決算、調査特別委員会(2)は、自民、民主、公明が1名ずつです。 議長は最大会派の自民党から、副議長は第2会派からが慣例になっています。 しかし、議長ポストは、議会構成委員会で多数会派の自民で議長を取ることを決めたうえで、人選は 自民会派内で決めています。 そのため、他の会派が議長を直接に選択できないことや不祥事で3人もの議長経験者が逮捕されたことから 昨年の議会構成委員会で選出方法の変更案が出されましたが、自民が強く反対しました。 過半数を占めていない最大会派内で選出するのではなく、議長にふさわしい人格と見識の人を選挙など 府議会全体の意志で選出するシステムにすべきと今まで主張してきました。 その役員を選出する5月府議会は、5月20日から30日迄の日程で開かれます。 |
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