87 2006年3月号
続・第2京阪道路開通延期の攻防

第2京阪道路建設促進議員連盟と沿線市との意見交換会

 前号で紹介した平成20年3月に開通予定の第二京阪
道路延期問題で、2月9日に大阪府議会会館で沿線7市と
第2京阪道路建設促進議員連盟が緊急の対策会議を
開催し、その足で、国土交通省近畿地方整備局に
早期整備の要望を行いました。
沿線市から馬場好弘寝屋川市長、田中夏木四條畷市長、
小堀枚方市副市長、河西陽三交野市助役、
田口幹雄大東市助役、村上喜嗣守口市助役、
中村正昭門真市都市整備部長らが出席。
H19年度に全線供用する前提で枚方東IC迄の部分供用は
認めた。国道307号線の交通渋滞は部分供用後1.7倍に
上っている(枚方市)。
市沿道整備構想は実現困難だが、低濃度脱臭装置の設置など環境対策を求める(交野市)。
商業施設誘致やまちづくりをH19年度の供用時期にあわせて取り組んできた。
H21年度になると影響が大きい(四條畷市、寝屋川市)。
第二京阪道路敷を利用した下水道整備のためH19年度完成は条件であった。
高圧鉄塔、墓地移転も交渉を重ねてきている(門真市)。
現国道1号の沿道環境の改善のため第二京阪の早期供用、関連道路の整備を求める(守口市、
大東市)等、対策会議で各市の課題を集約し、国交省近畿整備局の藤森祥弘道路部長に要望。
同部長は、「遅れたことを深く反省している。遅れた原因は、@西日本高速道路鰍ニ国との連携が不足
していた。A用地買収の見通しが甘かった」と謝罪したうえで、「第2名神は第2京阪ができないと
着工出来ない見通しのため、一日でも早い第2京阪の供用に努力する」と約束しました。
昨年の12月8日の議連と国交省浪速国道事務所との協議後、国交省と西日本高速道路梶i旧JH)、
府の窓口が一本化されていなかったことから、情報の共有や課題解決に向けて連携を図る3者連絡
調整会議が発足しました。
2月27日に、2度目の議連と浪速国道事務所との協議を持ち、行政区域の用地確保の工程が示され、
枚方・交野市域は国交省。寝屋川・四条畷・門真市域は西日本高速道路鰍ェ執行する体制も明確に
なり、平成22年3月の全線開通に向け動きだしました。全線開通の工程が明確になったことは、
議連のこれまでの強い申し入れや沿線7市に呼びかけ合同で○○したことが大きな力になったことは
間違いありません。
2年の遅れは、沿線市にとっても残念なことですが、大変タイトな工程であることは替わりがありません。
他の事業にも相当な影響があり一日も早い供用に向け努力していきます。


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