98 2007年10月号
二人のニューリーダー誕生

突然の辞任に伴う選挙戦
同日就任とよく似た人柄が共通点 市民の信頼回復に強い期待大

 9月23日は、安倍晋三総理の衝撃の退陣表明をうけ、自民党総裁選が行われ、福田康夫総裁が誕生。そして、枚方市の官製談合事件で、出直し市長選挙が行われ、約5万票を得て前大阪府教育長の竹内脩市長が誕生した日でありました。
 投票率は、33,16%。今春の統一選の46,93%と比較して、13,77%減で、過去最低となりました。その原因は、春の統一選、参院選が続き、突然の市長選を知らない人も多く、投票日が3連休の中日などが重なりましたが、やはり、市政への不信感から有権者の関心は高まらず、談合事件で嫌気がさしたと考えます。
 新しい市長候補は、失墜した市政を早期に刷新し、市民の信頼回復を図るためには、即戦力があり、主要会派が擁立できる人でなければなりません。
多くのなかから、行政経験が豊富で、教育畑も歩んできた竹内氏に白羽の矢を立て、8月中旬に出馬を要請。
竹内氏が府教育長だった昨年、部下と私学関係者の贈収賄事件で責任を取り減給処分を受けており、選挙戦では対立候補から攻撃されることは目に見えていましたが、出馬を決意して下さり、出馬の記者会見から11日目で告示をむかえるという慌ただしさで、選挙態勢が十分に出来ないまま本番に突入、知名度不足のなかで、5万票も獲得できたのは大勝利です。
 市長選に一票を投じたのは有権者のわずか3分の1。枚方市民は市政に背を向けています。全国的に有名になった枚方の「悪いイメージ」を一日も早く回復しなければなりません。
 「1日でも早く市役所と市職員の中に溶け込み、市政関係者とも意見交換して混乱を収め、市民の信頼回復をしたい。いろんな課題があるが、ひとつひとつ丁寧にスピーディーに解決していく。市民にきっちりと応えていくことが私の責務だ。全身全霊で難局にあたりたい」という竹内氏の当選の弁に期待します。
 公明党大阪府議団を代表して、党都議団のメンバーと一緒に、地方への税源移譲など三位一体改革に関する緊急要望書を渡すため、平成15年6月10日、首相官邸に福田康夫官房長官(当時)を訪ねたことがありました。
 その時のエピソード………。
 福田総理は会うなり、「わざわざ大阪からご苦労様。本当は、私は阪神タイガースが好きなのですが、ここでは(東京?) 余り大きな声では言えないのですよ」、また、要望に対しても「東京都は特別区なのだから、ほっといても予算が付きますよ。そんな東京の人と来ずに、今度は大阪だけ出来てください」と本質を突いて率直に言われる親しみのある姿は、テレビでの印象とは全く違いましたし、人柄は、竹内氏とよく似ていると思います。
 9月23日に誕生した福田総理と竹内市長がニューリーダーとして活躍されるのを国民と枚方市民は期待をしています。


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