123 2010年6月号 | |
迷走する民主政権
菅総理にも政権崩壊責任 |
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政局が混沌としてきました。6月1日に、鳩山由起夫首相、小沢一郎幹事長・興石参院会長の会談後、退室する鳩山首相が親指を突き立てる仕草をしました。その時点では、首相続投の合図かと言われましたが、翌2日に辞意を表明。その時のセリフが忘れられません。「国民が聞く耳を持たなくなった」。最後まで自己の失政を国民のせいにする鳩山氏の思考行動は理解できません。 鳩山氏の後を受け、菅総理が誕生しましたが、菅氏は、鳩山政権で副総理、財務相、民主党副代表でありながら、普天間問題、政治とカネ問題では「我関せず」と一切発言せずダンマリを決め込みました。 菅氏にも共同責任があるのではないでしょうか。鳩山氏の辞任表明した直後に、立候補声明したのも、早い時期から機会を狙っていたと思われています。国民から見れば、今度の民主政権は表紙だけを替えたにすぎません。
○参院選対策で菅政権誕生○
首相が辞めれば、ご祝儀相場で支持率アップが期待でき、小沢一郎氏を批判することで国民の支持を得ようとするのは、「小沢おろし」でなく「小沢隠し」です。後任の枝野幸男幹事長も、小沢氏の政治倫理審査会を否定していることから、脱小沢で決して反小沢でないでしょう。 ○新党乱立も選挙対策○ 参院選を前にして雨後の竹の子のように、みんなの党(6人)、新党改革(6人)、たちあがれ日本(5人)、新党日本(1人)、日本創新党の新党が乱立しました。本来、政党は、地方と国との連携から国民の声を反映させられるものですが、根っこの地方議員がいなく国会議員のみの「根無し草政党」では参院選対策政党と言われても仕方ありません。 |
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