枚方市内の精神障害者とその家族会の懇談会・勉強会が2月14日、枚方市の総合福祉会館・ラポールで開かれました。
いま、自立支援法が施行され、多くの市民からは身体・知的・精神の3障害が同じレベルで福祉・医療などのサービスを受けられるようになったと思われています。しかし今なお、精神障害者施策は他の障害施策に比べて大きな差があり、施策の充実を求める声が出されています。
このような中で、枚方市の精神障害者の家族会は他の都市では例を見ないほどに素晴らしい活動を展開し、全国から「どんな活動をしているのか」と、注目されています。この日の講演会の講師には、中村哲之助・大阪府議会議員と久野利春・大阪府立精神医療センターケースワーカーが招かれ、中村議員が大阪府の福祉医療行政の現状、精神障害者の置かれている状況……などを説明の後、病気になった時どうするのかなど、日々の暮らしの中での問題について、Q(質問)・A(答え)・Q・Aの方式で行われ、中村議員と専門家である久野氏、わかちあう会の児島会長がこれに答えました。1時30分から始まったこの日の勉強会が終わったのは4時10分。まだまだ聞きたいことがあるという方もおられる中、時間の関係で終了となりましたが、本当にみんなが熱心に、これだけ長く意見交換が続くのは、言い換えればそれだけ切実な課題が多いということです。
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中村議員は最後の挨拶で、「今日はいろいろと勉強させていただいた。私自身も何日か勉強してきたが、実際にお話しを聞き、なるほどと思うことが多かった。24時間の相談体制や救急時の対応なども、まだまだ不備だと言うことがよく分かった。精神障害者への公共交通機関の割引制度のあり方も考え方がいろいろあるものだと思う。これからもこのような生の声を聞かせていただけるような場をぜひお願いしたい」と、述べました。
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講演の風景 |
この日、会場で出された主な課題は、
- 障害年金を受けるための条件
- 生活保護と当事者の資産、保護者の資産
- 生命保険にどうすれば加入できるのか
- 就労時の収入と年金の関係など
- 医療保護入院と措置入院
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- 親亡き後の対策と後見制度
- 救急時の保健所・医療機関・警察などの対応
- 医師・看護師・ケースワーカーなどの関係
- 医療費の公費助成制度
- 高額医療費の自己負担額と問題点
などです。 |