談合防止策を確立
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中村: |
「40万市民の信頼回復」を目標に掲げた竹内市長は、平成19年9月の当選以来、4年間にわたり、様々な難局を乗り越え、期待に応える活躍をされました。この4年間を振り返って、どのような思いですか。 |
竹内: |
手ごたえ半分、まだまだという思い半分、というのが率直な思いです。4年間で結果を示すことができなかった課題もありますが、中村先生や市民の力強いご支援で、枚方市始まって以来と言われた市政の混乱を鎮め、自信と誇りとをもって「枚方」の名前を語ることができる、そうした本来の姿を取り戻すことができたことを、何より嬉しく思っています。 |
中村: |
確かに、前市長が逮捕・起訴された談合事件で「枚方」の汚名は全国に響きわたり、多くの市民が心を痛め、不安を抱きました。こうした不安が過去のものになったことは、竹内市長の並々ならぬリーダーシップがあってのことと思います。 |
竹内: |
就任当初は市民も市役所も自信と誇りを失い、危機的な状況でした。談合防止策をしっかりと打ち立て、公正・公平な市政を確立し、市民生活最優先のまちづくりを進めてきた4年間の積み重ねが、信頼回復と枚方の再生につながったんだと思います。 |
防災対策をさらに充実へ
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中村: |
東日本大震災の大惨事を目の当たりにして、防災力・危機管理力を高めていくことは、大阪でも緊急の課題です。東南海・南海地震の危険性が指摘される中で、各自治体で防災施策の抜本的な見直しが求められています。 |
竹内: |
45小学校区全てに自主防災組織が結成され、小中学校の耐震化も全て終了し、枚方は着実に災害に強い都市へと進化してきました。しかし、災害に強いまちづくりをさらにステップアップしなければとの思いを強くしています。 |
中村: |
大阪府でも現在、総点検が行われています。津波の高さなどあらゆる面で「想定外」という言葉がないよう、防災計画を見直していくことが必要です。 |
竹内: |
枚方市でも全ての防災施策を検証し、市民の皆さんや大阪府など、関係機関と連携し、危機管理体制の一層の強化をめざす考えです。 |
中村: |
知事が進めようとしている咲州地区での防災センター設置は、東日本大震災の教訓を全く生かさず、人工島に防災拠点を設けるという「あってはならない選択」です。何とかしてストップをかけたいと思っています。 |
竹内: |
住宅の耐震化も大きな課題です。そのため、耐震診断や工事への補助などの支援策も大幅に充実しなければと思います。また、福島第一原発の事故は、エネルギー政策など私たちの社会を根底から揺さぶるものとなっています。 |
中村: |
「そもそも原発は危険」。だから安全対策が何重にも必要だった訳ですが、それがいつの間にか、巧みに「原発は安全」という思い込みにさせられてしまったと思います。 |
竹内: |
自然エネルギーの普及をもっと拡大していくことも必要で、枚方には太陽光発電が適していると思います。学校など公共施設への太陽光発電システム導入のペースをさらに上げながら、導入補助制度も充実していきたいと思います。 |
中村: |
自然エネルギーの固定価格買取り制度が誕生すれば、一気に普及が進むはずです。政府での対応に期待しています。未来を担う子どもたちのためにも、原発に依存しない社会を創っていきましょう。 |
中学校給食を導入へ
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竹内: |
これまでは、財政面の制約から学校の耐震化を優先せざるを得ず、中学校給食については実現できませんでした。昨年度で耐震化も全て終わり、大阪府から財政支援策が打ち出されたことから、中学校給食の実現に向けて条件が整ってきました。 |
中村: |
大阪府は中学校給食の実施率が全国最下位で、市町村の実情に合った支援策を具体化するよう、私たちも強く求めてきました。枚方でスタートする際には、食育の観点からも地元大阪産、枚方産の農作物などを積極的に活用してほしいと思います。 |
竹内: |
食の安全に対する関心も高まっており、中学校給食でも「地産地消」を進めることで安心さをアピールし、枚方の農業の活性化にもつなげたいと考えています。 |
中村: |
枚方市は中核市への移行をめざしています。中核市になると、枚方市が食の安全などの保健所行政を担うことになります。 |
竹内: |
特に現在は、食品に含まれる放射性物質が大きな問題となっています。中核市移行後も長期的な対策を行っていく必要があると考えています。同時に、こうした問題については、広域的な対策や情報交換が不可欠であり、国や大阪府との連携がますます重要になってきます。 |
大阪都構想で大混乱
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中村: |
橋下知事の大阪都構想によって、大阪府行政は大きく混乱しています。大阪市の解体は、「ワン大阪」ではなく「ワンマン大阪」を目指しているとしか思えません。「都」の周辺自治体が蚊帳の外に置かれ、広域行政がさらに後退する恐れがあります。民主府議団としては、大阪都構想の阻止を最大の目標に掲げ、全力で取り組む考えです。 |
竹内: |
市民と常に向き合うことが市町村行政の基本であり、強みでもあります。これからも市民の思いを受け止めながら、期待に応え信頼されるよう全力で頑張る決意です。中村先生には府議会での対応など大変な時期にあると思いますが、地元枚方のさらなる発展のため、力強いご支援をいただきますよう、よろしくお願いします。 |
中村: |
竹内市長も持ち前の明るさと行動力で、「信頼・安心・改革」の枚方市政をさらに前進してください。次代を担う子どもたちが夢と希望をもてるような、魅力ある枚方を築くため、お互いに汗を流していきましょう。 (握手) |