昨秋のダブル選挙での維新の会2候補の当選は、政治や行政に対する府民の不満がいかに大きいのか、そして、大阪再生と改革への期待がどれだけ強いものかを示しました。すべての政治家はその結果を真摯に受け止め、府政改革に取組間なければなりません。

 いま大阪府は、橋下前知事の後を受けた松井新知事のもと、2012年度の予算編成作業が行われています。また、橋下氏が市長に就任した大阪市では、「普通だったら、数年かかってやるべきことを、数日で方向性を示すことが出来た」と、橋下新市長は豪語しています。「市役所の職員はシロアリだ」と言っていたのに、「市の職員は優秀だ」と言い、一方で、新市長は担当者から、自らの感覚と異なった方向で提案・指摘されると、「こんなものはダメだ」と、つき返すと新聞に掲載されています。「選挙で圧勝したから、何でも言うことを聞け」という姿勢が、知事時代と同様に、露骨に表れているのではないかと心配になります。
 「改革」は誰一人否定することはないでしようが、改革の対象・手法・目的を誤れば、権力の行使であるだけに、取り返しのつかないことになってしまいます。何かやってくれるのではないか、リーダーシップがあるから…と、多くの市民・府民が期待して投票された以上、期待にこたえて「丁寧・対話・熟議・謙虚」を忘れないでいてほしいものです。

 今年は、国政がますます混迷を深めそうな気がします。国債、社会保障、米軍基地問題、環境と地球温暖化、消費税、TPP、エネルギー、原発事故、食糧、失業率、為替、ISDS、診療報酬など、余りにも課題は山積です。政権党である民主党が本当にこれらの課題に真正面から挑み、的確に対応出来るのか、この2年余りの政権運営や党活動を見ていると心配ばかりです。いよいよ解散・総選挙も視野に入れなければならないという報道も流れています。このままでは維新の会のように、不満の受け皿になっている地域政党にまたまた、大きな支持が流れていくでしょう。民主党の真価が問われる年、私は府政の場で全力を挙げなければと決意しています。

大阪府議会議員 中村哲之助


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