バックナンバー 2013年 夏号
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1. 大阪府政への提言を作っています

 中村議員ら民主議員団は5〜6月の議会終了後、8月の「知事との意見交換会」で府政への提言を行うため、いま精力的にその作業を行っています。
 国が夏場に新年度予算編成に向けた概算要求をまとめること、府も主要な方向性を秋口に決めることなどを考慮し、詳細なテーマまでは言及せず、当面する主要テーマでまとめることとしています。
 そのため会派では、A、B、Cの3チームに分けて課題をそれぞれ整理するとともに、OTK、バイオ、特区などの課題については各部局から説明を聴取し、全議員が情報の共有に努めています。
 今後、6月下旬までに方向性をまとめ、参議院選挙終了後に「府政への提言」として知事との意見交換に臨む予定です。

2.国への要望説明会

  府の「国の施策と予算に関する提案・要望説明会」が6月8日、民主党国会議員団に対して行われました。
 この説明会には民主府議団を代表して幹事長の中村議員、森政調会長らも出席しました。
 開会のあいさつで中村議員は、「昨年の説明会では今日の3〜4倍の国会議員がおり、盛大だったが、昨年の総選挙の結果、このように少人数になり残念だ。しかし少人数でも重要な課題についてはしっかりと対応してもらうのでよろしく」と述べるとともに、「大都市制度については都構想実現に向けた応援を求めているが、これは我々と正反対の方向で、大阪市を廃止し特別区を設置しようということは何としてでもストップさせたいという考えだ」と強く牽制しました。
 この日、府が示した最重点項目は、
  1. 大都市圏への成長を通じた日本の再生
  2. 成長と安全・安心を支える国づくり
などで、重点項目としては、セーフティネットの整備、子どもの学びと育みを支える教育施策の充実、警察基盤の充実・強化などです。

 国会議員団は説明を受けた後、

  1. 特区構想
  2. 万博機構
  3. 私学整備の基金
  4. 国保の運営
  5. がん登録の法制化
  6. 警察官の充実
などを中心に意見交換を行いました。

3.「大阪市廃止・特別区設置」の協議会(法定協)

 政令指定都市の大阪市を廃止し、特別区を新たに設置するための大阪府・大阪市の法定協議会が5月31日、大阪府庁で開かれました。
 この第5回目となる法定協は、第3回での「府・特別区の事務配分の事務局案提示」、第4回の「事務局案に対する質問」に次いで、各委員間で議論を行い、広域(府)、基礎(特別区)のどちらが事務を担うべきかを検討することになっていました。
 維新の会と公明党は、いま大阪市が担っている仕事を特別区で引き続いてやるべきだととか、細分化してしまうと事務効率が悪くなるので府が一元的に実施すべきだなどと意見を述べましたが、民主・自民・共産の3党は「現行制度の方がよい」とし、大阪市を廃止して特別区にするべきではないと述べました。
 この議論は延々と2時間半近くになりましたが、あいかわらず橋下市長は、特別区こそが究極の都市内分権の姿だと持論を展開し続けました。
 この後、各党の代表者による会議が行われ、2,100事業を仕分けするのに相当な時間がかかることから、8月9日に事務局案を示す第6回の法定協を開くことにしました。
 中村議員らは、「参議院選挙が間に入るが、大阪市廃止という過ちを犯してはならない。民主党としても、どのような都市内分権を進めるべきかをしっかりと示したい」と述べました。

【事務分担(主な論点)に対する考え】第5回に出した中村議員らの資料(12頁/PDF/約160KB)

4. オスプレイ発言に厳重抗議 

 中村議員ら民主府議団は6月5日、松井知事に「大阪でオスプレイの訓練飛行を受入れる」との発言は大きな問題があると抗議する申込書を植田副知事を通じて手渡しました。
 申入書では「関係市町への事前の打診さえなく、あまりにも唐突だ」、「オスプレイの安全性の徹底や配備の縮小にこそ力を入れるべきだ」としています。
 対応した植田副知事は、「申入れの趣旨を知事に十分に伝える」と答えました。


申入書を渡す中村議員
【オスプレイ発言に対する申し入れ書】申込書全文(1頁/PDF/約68KB)

5.体育祭が6月に

 これまで大阪では、小学校の体育祭といえば9〜10月と決まっていましたが、中村議員の地元のサダ東小学校の体育祭が6月2日、開催されました。
 枚方市内の他の小学校はやはり大半が10月です。この小学校ではいろいろな議論の末に6月と決めたようです。学校や地域にはそれぞれ特徴があり、その特徴をいかすことができればそれでよいのですが、やはり大胆な判断だと言えそうです。参加した地域の人や来賓も、秋は様々な行事が重なるので、このような時期の開催は非常によいという声が多かったように思います。

6.中村議員の府政報告会

  恒例の中村議員の府政報告会が6月18日、枚方市民会館で行われました。 中村議員は5〜6月議会の中で大きな問題テーマとなったものとして、
  1. 橋下市長の慰安婦発言や松井知事のオスプレイ飛行訓練などへの対応
  2. 府の規制改革会議の設置問題
  3. 中小企業融資に関する損失補償契約に関しての回収納付金を放棄する条例
の3つを分りやすく説明しました。


7.千葉県議団と意見交換

 千葉県の民主党所属議員がこの程、大阪を訪問し、中村議員らと意見交換を行いました。
 今回、千葉県会議員が訪問したのは、「なぜ橋下市長のような暴言を吐く政治家が大阪で支持されるのか」、「大阪都構想とは一体どんなものか」、「府議会、大阪市議会で維新の会はどのような活動を行っているのか」という3点を中心に調査するためだということです。
 府議会のことについては府議団幹事長の中村議員が、大阪市会のことは市議団幹事長の奥野議員がそれぞれ説明を行いました。


 千葉県議団は「大阪での維新の活動とその先頭に立っている橋下市長の行動がなぜ大阪でこれだけ支持されるのか、少し分った気がする。橋下市長らに負けないで頑張ってほしい」と述べました。
 中村議員と奥野議員は、「大阪での維新の活動はよく分かるものの、他の地域、とりわけ関東地域で維新がどのように一般の方々に意識されているのか、また維新が取上げる個々の政策に対してどう評価しているのかがよく分かった。大阪と異なって極めて厳しい冷めた目で見ておられる。我々も頑張りたい」と答えました。

 大阪府議会議員 中村哲之助ホームページ