枚方市は来年度の大阪府当初予算編成にあたって、@安全・安心、A健康・医療、B都市基盤、C広域交通ネットワーク整備、D教育・子どもに関する事の5つの分野24項目の課題で配慮を求めました。また、これらの要望を地元選出の4人の府議会議員にも積極的な応援をしてほしいと、このほど伏見市長が直接、担当部長らとともに要請しました。多くの課題の中で伏見市長は、
- 市町村が設置する防犯カメラに対する財政支援
- 既設道路の交通安全対策や改良工事の実施
- 京阪本線立体交差事業の支援
- 加配教員の配置
- 子どもの貧困対策
を特に重点項目として支援を求めましたので、あらましをお伝えします。
防犯カメラ
防犯カメラは、犯罪を考えている者に犯行を思いとどまらせる抑制効果、住民への安心感、犯罪発生時の捜査への活用という3つの効果が期待でき、安全・安心なまちづくりに寄与する力は極めて大きなものがあります。
このため枚方市は防犯カメラの設置に積極的に取組んできましたが、設置費用は高額なため、市町村が設置や更新を進める防犯カメラ整備事業への財政措置を講じてほしい。
交差点改良等
既設道路の改良対策などでは、交差点改良、歩道整備、段差解消、自転車ネットワークの整備などを求めています。
市内には交通の要所となる交差点が多く、頻繁に交通渋滞が発生しています。このため、・国道307号については、津田山手から杉1丁目区間は渋滞が発生しており、右折レーンの設置や、平成25年度に矢印信号の増設をされましたが、右折レーン延伸など早期完成に向け取組んでほしい。
- 枚方交野寝屋川線(招提口交差点)は、交差する両府道に右折車線がなく車両通行に支障をきたしているため、改良してほしい。
- 枚方高槻線の招提交差点は交差点西側に左折レーンを設置したものの、依然として東側で渋滞が発生しており、改良事業を引き続き取組んでほしい。
歩道整備等
杉田口禁野線の現事業区間の早期完了、枚方茨木線の未整備区間についても引き続き歩道整備を、交野久御山線、枚方高槻線、京都守口線については、歩道設置をはじめとする道路整備などです。
連立事業等
現在、京阪本線の連続立体交差事業として、用地買収などが行われています。その中で、光善寺駅西地区において、地元権利者の有志が、再開発準備組合を設立し、枚方市などの支援を受けて再開発事業を行おうとしています。この事業成立には膨大な費用を必要とするため、大阪府に対して必要な予算確保に努めてほしいというものです。
教員の加配等
少子化傾向が続く中、小・中学校の学校規模の適正化に取組まなければならない現状の中、統合を行った場合には、児童・生徒・保護者へのきめ細かな対応や、安心で安全な学校運営が必要であること、さらにきめ細かな指導、家庭における虐待等を含む生徒指導上の問題の低年齢化・複雑多様化へ対応する必要があり、加配教員をお願いしたいとしています。
子どもの支援
子どもの貧困対策に向けては、平成28年度に、大阪府と府内13市町との共同で「子どもの生活に関する実態調査」を行ったところです。今後、調査結果を踏まえ、大阪府と府内各市町村が連携し、対策に取り組んでいく必要があります。居場所づくりや、支援が必要な家庭への就労・経済的支援の他、福祉と教育の連携施策など、効果的な仕組みをリードしてほしいと求めています。
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