ブックトーク朗読 科学の本


  この試みは、西村が初めて行うものです。図書館等では、お話を中心とした
子どもの本の読み聞
かせの活動はたくさんなされています。また最近では、ブッ
クトークとして、お話の本と科学
の本をおりまぜて、子どもたちに自然の不思議
さを感じ取らせている活動もあります。
それらはそれで、子どもたちに楽しい思
いを持たせていると思います。


 同じような楽しい読み物体験を、「科学の本」でさせられないのだろうかと思いま
す。
明治、大正、昭和の初めまでは、「読本」で、自然や科学について子どもたち
に読まれていました。読む
ことによってイメージがふくらむことも多々あります。
その楽しさを、今の子どもたちはあまり知りません。

 わたしの仮説は、「読むだけで子どもたちの興味の世界を開くような「科学の本」
もある」と
いうことです。確かに、今の子どもたちは、たくさんの情報の中に埋没し
ていますし、何か調
べ物をする時以外は、なかなか科学読み物に手を出しません。
自然の様々な姿を映し出す
テレビやビデオも氾濫している昨今、「自然の姿」もた
んに珍しい事物の一つにすぎません。

 では、今の子どもたちに感動的に受け取ってもらえるような「科学の本」はない
ものでしょ
うか。わたしは、あると思っています。どんな内容の本でしょうか。
 今の子どもたちに本を通して感動してもらえる内容といえば、人間のすばらしさが
感じとれる
ものではないでしょうか。
  人類が、この自然界から真理を明らかにしてきた長い長い過程
  失敗を繰り返しながらも一つの真理を追い求めていく発見の楽しさ
  自然現象に問いをしかけ、一つ一つ謎をひもといていく科学する楽しさ
などは、子どもたちもきっと興味を示してくれる考えています。

 

 一冊の本を読んで、どれだけ子どもたちは科学に興味を持ってくれるでしょうか。
 そのことを確かめる意味もこめて、子どもたちに科学の本のブックトークを試みて
います。

 このサイトはその記録です。
記録1 『天動説の絵本』
  (安野光雅著 福音館書店)1999年11月6日
        
三井小学校4,5年生

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