科学読物論

「科学読物研究」

2002年7月大阪研究会発表資料

 7月14日 大阪  ホテル・アウィーナ

             資 料 名         発表者      ページ数
戦中の楽しい算数読み物紹介
 『面白い算数遊戯』 藤原安治郎著
   「数字のトリック」「四年生の数あて」 「不思     議なサイコロ」「兄弟の数当て法」など
長谷雄一     30P
「なあなあ、今日はなに読むねん?」 秦 由子     8P
バージニア・リー・バートン
 『せいめいのれきし』は科学絵本として問題は  ないか
西村寿雄    10P
科学読み物 「原子分子からみた鉱物と岩石」 西村寿雄     6P
資料紹介
    庄司和晃「科学読み物教育学の構想」
瀧川光治    12P
論文 月刊雑誌『幼児の教育』に見られる
           領域「環境」の科学教育史
瀧川光治    15P

 話題
 長谷雄一さんから藤原安治郎の『面白い算数遊戯』の数々の紹介があった。藤原安治郎の「楽しい算数」はもっと資料発掘すると今の子どもたちに伝えたい内容が多いのではないか。
 絵本でのキャラクター論について長谷・秦論争がかみ合いそう?
 小学1年生に朝の15分読み聞かせを続けている秦さんの報告。かわいい?たくましい1年生とのやりとりに毎日の教室の中が見えてきそう。楽しい絵本のの一覧の中にも自然の本がキラリ。
 西村寿雄の『せいめいのれきし』寸評は、この絵本の科学絵本としての問題点を指摘。著者の意図は評価できるとしても、科学絵本としては問題と見る。絵本を見る視点について論議。
 西村の「原子分子の目で見た鉱物・岩石」の読み物。鉱物や岩石といえども、
ほとんどはこの地球上のいくつかの原子の組み合わせに過ぎないという提案。
 瀧川光治さんによる庄司和晃さんの昔の論文の紹介。この論文は成城学園研究双書の中に組み込まれていたのを瀧川光治さんがスクープ。なかなか読み応えのある内容である。庄司読み物論に再度せまりたい。
 瀧川光治さんの『幼児の教育』研究資料の紹介、「観察」という項目について幼児教育界での長年の論点が読みとれる。 

 
  参加者   西村寿雄、長谷雄一、秦 由子、瀧川光治、
          

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