●『地球の発明発見物語』 感想
 
                  

 科学読み物でお馴染みの西村寿雄さんが著した『地球の発明発
見物語』(近代文芸社)を読みました。
 帯には,「46億年の歴史を持つ地球の謎ときと,不思議な地球の
姿に探検を試みた人間のドラマ満載」とありました。
 このように楽しめる地学・地球の歴史の本は,初めて出会った感
じがします。
1章の「人間の歴史から地球の歴史へ」の文章がすてきです。ある
日の都から500年たって,そして.また,500年たって……。
 レオナルド・ダ・ヴインチが化石の研究をしていた。そして,化石の
ことで神父と論争になったということなど,初めて知りました。
 花こう岩の謎解きにかかったハットンの話もわくわくします。
 大陸移動説を主張したウエーゲナ一についても詳しく,彼が仮説
を検証していく過程が気持ちがいい。さらに,プレート大地震にも話
が及びます。
 とにかくお薦めの本です。     (仮説実験授業研究会会員)        
                (『たのしい授業』2011年8月号)

             
 『地球の発明発見物語』