●地球の謎解きにとりくんだ地球科学者物語
       
 『地球の発明発見物語』に届いたご高評
          
・ダ・ヴィンチの貝化石の研究物語など23話収められている.ステノ,ハットン,ライエル,
ウェーゲナーなどの著名人からロシアでの凍結マンモス調査に向かった研究者など,読
者の目の前で生き返った人々が話をしている錯覚を覚える.小学中・高学年を読者対象
としているように思えるが,高校生や大人も思わず引き込まれる文章である.
・長年にわたる研究の成果が収録されていて大変中身が濃い。また,科学読み物の研
究の結果,小学高学年以上なら読めるような平易な文章で書かれているのもうれしい。
・思っていたより,ずっとずっと,立派な本になりましたね。きれいな写真も図もたくさんは
いっています。苦労がしのばれます。文字の大きさや,文字づめも,読みやすそうです。
シオリまではいっています。
・読み始めたところですが、とても読みやすくて、知らないこともたくさん書いてあって面白
いです。先生の写真も、とても参考になります。目的意識を持って撮られた写真だから、
伝えたいことがはっきりしていますね。科学史は--とくに大人に--喜ばれるので、科学史
の科学読み物はもっと欲しいと思います。歴史という糸でつなげれば、子ども達にも、科学
が人間の営みなのだと感じてもらえますよね。
・ウェーゲナーの大陸移動説などの地質学の研究の進展を,古代から時代の順に読みや
すく書いたもので,小中学生でも通読できるように工夫されている。ぜひ学級文庫に入れ
て生徒たちにも読んでもらいたいと思っている。これを応用して,「歴史学の発明発見物語」
が書けないものかとふと思った。
・地球の謎がしだいに解き明かされていく歴史は、次はどうなるのだろうという興味もあり、
一気に読んでしまいました。もういちどじっくり読ませていただきます。
 高校1年の時、岩波新書『新しい地球観』という本でウェーゲナーの大陸移動説のことをく
わしく知り、当時、大好きだった地学の先生の所へ本を持参して、放課後いろいろ話したこ
とを思い出しました。
・大変読みやすく、地球再発見のきっかけを作ってくださる本だと思いました。地図、図解、
写真もかゆいところに手が届くように挿入されていて親切ですね。この本を基に、興味ある
テーマを見つけて調べていくという入門書になる本だと思います。
          
          『地球の発明発見物語』近代文芸社 2010,12刊 1600円   西村寿雄 

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