感 想 文 平成3年11月12日
『自由電子が見えたなら』
奈良市立西部図書館「科学読物講座」参加者
◆電子、科学というだけで子どもの頃から大変にがてでしたが、今回のように実験
を通して目の前で理解することができたこと、子どものように久しぶりにワクワク
ドキドキすることができました。わたしどもの(40年前)理科の実験の体験が非常
に少なかったことも原因ではないかと思います。今の小学校ではこんなふうにじっ
くり楽しみながら学ぶことができているのでしょうか。
・アルマイト加工、この言葉も知っていましたのに、ほんとうは何も分かっていな
かったことなど、新しい発見でした。
・石墨に関しても、4H,HBの実験など楽しみながら理解出来ました。
西村先生の、根気よく、そして、ソフトな笑顔と言葉のひびきまでも、学ぶこと
のたのしみとなりました。ありがとうございました。
◆自由電子が金属光沢をつくることや、金属光沢のあるものは電気を通すとことは、
すごい知識となりました。
科学的なことというのは、実際の目に見える知識とはちがい、頭の中で見ること
だと分かりました。ただし、年齢のせいで、このこともすぐに忘れていくのですけ
ど。小さいころにキッチリ理解していたかったと思います。子どもたちには、こう
いう理解をしてほしかった。(もう大きくなりつつありますので)
◆とてもたのしかったです。
“科学”は苦手の一言でずっときましたが、知っている様で誤解していること
も多く、子供の成長につれ、質問される内容も科学の知識が少々ないと、返答に
困ることが多くなりました。
この講座をきっかけに科学の本をどんどん読んでいきたいと思っています。
できることなら、子ども自身もこういう教室に参加させたい。子供向けの講座
(実験教室のようなもの)があったら喜ぶのではと感じました。もっと広く広く
チャンスがあればと思っています。
◆身近なもので、ついたりつかなかったりするのがおもしろい。銀紙やアラザン
など、金属という目で見たことがなかったのですが、光るものはみな金属という
点がおもしろかったです。
接着剤だけが接着剤でないという事など、科学は答えが一つなのですが、今度
の場合は全く逆で、常識をかえってやぶるようで着想がとてもおもしろいと思い
ました。
◆学ぶ気分にもどりながらの実験。とても楽しく過ごさせていただきました。
そして、ある一面、主婦に戻り、アルマイト加工をしているものはさびない、こ
れからはよく表示を見て買い物をしようと思いました。
水銀の実験では、応用としてストーブを横にすると消える。「すごい!」
帰って見ようと、ワクワク。今夜は子どもの前で乾電池、まめ電球とで、ま
た手品? 楽しめそうです。ありがとうございました。
◆楽しかったです。
やりたがりの私は、子供の前で今日やったことをやってみたいと思います。
知識が一つふえたのでこのひとつからまたひとつとふえればと願っています。
アルマイト加工が何なのかもよくわかりました。台所用品等でアルマイト
加工というものを意味もわからず使用していました。しばらくは、銀色のも
の見ると、電気が通るか?という目でみたりさわったりすると思います。
ありがとうございました。
◆大変楽しく、あっという間に時が過ぎました。子どもも一緒に参加させた
く思いました。こういう時間を常に持つことが出来たら良いと思います。
ありがとうございました。
◆とっても楽しかったです。
こんな理科の授業ならば、子どもたちも大喜びでしょうね。でも、ただワ
イワイと「ついた」「つかない」ではなく、何故そうなるかという議論を
すれば、内容も深められるし、印象深いものになることでしょう。
現在の学校の中でそんなにゆっくりとした時間がとれるのかどうか疑問
です。
私自身は理科は大きらいでした。(成績はよかったのです。)しかし、
何故そうなるのかということを考えることは好きだったので、今日みたい
な講座を受けることが出来たので感謝しています。ありがとうございまし
た。
◆今日は久し振りに自然界について勉強させていただきました。毎日何気
なく電気を使っておりますが、身近にあるもので電気を通すもの、通さな
いものがあり、とってもたのしかったです。
◆思いもかけぬ発見があってとても楽しい時間でした。小学5,6年の子の
理科の時間に家からいろいろなものを持って来て実験したら、金属のこと
も自由電子(はじめて聞きました)のことも、よくわかっただろうと思い
ます。
小学校の理科の時間は、やり方しだいで、もっと楽しいものになるだろ
うにと思いました。
◆とても楽しい実験でした。磁石と電気がいっしょになっていて、アラッ
と思うことがあったりして勉強になりました。
今日は、子どもたち相手に実験してみようと思います。
◆むずかしそうなタイトルで、初めは近寄り難い感じでしたが、予想→実
証をくり返し、電気がより身近なものとなり楽しかったです。
子供と共通の話題が増えました。科学的な見方考え方は、日常生活にも
とても必要と感じています。
◆電気を通すもの通さないもの、自分ではあやふやなまま予想をたててい
たのが、実験をとおしてわかりやすく理解できました。家で子どもにやっ
てみせようと思います。自由電子についてのお話、楽しく聞かせていただ
きました。
◆お話しはとてもわかりやすく楽しく電気を学べました。電気は今の私達
には必要欠くべからざるものなのに、案外実体がわからず、深く考えたこ
ともありませんでした。身近なものを使って自由電子を見ることができ電
気の存在や成り立ちの初歩を学べることができ、もう一度、自分の周囲を
見まわして深めていきたいと思います。
◆日常、その理由もわからずに「あたりまえ」と思っていることが、ちゃ
んと科学の原則に従っていることに改めて気づかされました。科学は自分
には縁遠いとか、研究室の中だけで行われているものと思っていましたが、
そうやって研究されたことが、日常生活に密接にかかわり役立って、それ
を知らずに使っていることが不思議に思えます。でも、楽しく勉強させて
いただきました。
子どもに聞かれて説明できないことがまだまだたくさんあります。これ
からは「そんなことあたりまえやんか」で終わらず、なぜ「あたりまえ」
なのか、その理由を知ること、調べることが大切なのだと思いました。
今日はありがとうございました。
◆とてもおもしろかった。電流とか電気というものは中学の時はとてもに
がてで、わからないものと思いこんでいたが、「楽しいな」と思いながら
話を聞いていると頭の中にスラスラと入ってくる(スゴイ!)のでびっく
りしてしまった。
日常身近に触れているものに、こんなふうにちょっと深くかかわるって
いうことが知識欲を持つためのいいきっかけになるのだなあと思います。
学校の授業もこんなふうにおもしろかったらいいのに。そして、こんなふ
うにゆったりと学ぶことができたらいいのに。
今までにがてと思っていたのに、もしかして、にがてなんかじゃなかっ
たのかもしれない…と少し自信がわいていい気分にさせてくれた《学習〉
でした。ありがとうございました。
◆へえ−と思うことばかり。
知っていたはずなのに…。とてもおもしろく、電気と遊べたと思ってい
ます。小四と小一の子供を育て、しばらく遠ざかっていた物理・科学、子
どもの理解できる言葉で説明出来そうな気がして。また、本で読んでみよ
うかと思っています。
◆電気を通すものと通さないものの概念がわかりました。その物質の性質
や、どんなものでできているかという事にこだわらなくても、自由電子の
あるもの、つまり、金、銀に光っているものはみな電気を通すのだという
ことに驚きました。(仁丹、アラザン、色紙など)。
それから、ものの見方が何か変わったように思います。電気を通すもの、
つまり金属には自由電子というものがうようよと動いているように思えて、
何か不思議な気持ちです。今日の実験は、予測することから始まって、と
てもたのしかったです。
◆「電子」と題がつくような本は、このような勉強会でもないかぎり手に
取ることはないと思いますが、本日はわかりやすく楽しく参加させて戴き
ました。
◆楽しく参加させていただきました。毎日の生活で考えてもいない事にち
ょっと目を向けると楽しいものだと思いました。釣りの重り、子供とやっ
てみたいと思います。会場では一部がくっついただけで残念でしたが、家
ではばっちりつけようと…。
◆身近なものと自由電子とむすびつけて考える機会がもてて良かったと思
います。子供に「どうして電気を通すものと通さないものとがあるの?」
と聞かれたら教えてあげることができるでしょう。
◆目に見えないものの存在を意識してみるのもおもしろいと思いました。
身近で不思議な現象はまだまだあり疑問に思います。以前、10円玉にはま
め電球がつかなかったことがありましたが、さびがついていたからでしょ
うか。電磁調理器や電話はどうなっているのでしょうか。
◆金属の定義については新たな発見でした。電気を通すものは金属の一部
に限られると思い込んでいたので、今後認識が変わると思います。まだ、
電子が頭の中に見えて釆ないのですが、「自由電子が動いていく」という
ヒントを得て、これから、様々な現象を別の面から掃えることができると
思います。家で子供と一緒にもう一度やってみたいと思います。
◆知っているようで知っていないということがよく解りました。−つ一つ
の実験がとても楽しく、子供達ではさぞやと思われました。
「電気」という身近なことについて、クイズ形式でやって頂いて、単に
資料を読むだけでなく、頭にすんなり入っていきました。また、クイズ形
式であるゆえに色々と各自の意見等も出てとても納得できました。
大人であっても楽しめました。
◆楽しく実験が見れました。銀色をしてたら金属なんだと頭の中に入った
ようで、予想も楽しくなりました。例外ということを考えてしまうと迷っ
てしまいますが。
かたまりも、実は見えないところで動いているということが想像できる
頭になったことがとても嬉しく思います。
◆実験問題で5問誤りました。電気のことならと思っていたのですが、い
ざ質問されるとどっちだったか確信がなく、今日の講座は自分にとっても
楽しくあり、有意義でありました。子供(小6)との話にいろいろお土産が
できました。
《西村メモ》
火曜日の朝10時30分ということだったので、来られた人は、みなさん主
婦の方のようでした。若い人も年配の人もおられました。全部で28人でした。
時間は約2時間ぐらいということで、とうてい全部の授業書を丁寧には出
来ませんので、一部と二部をはしよることになりました。授業書のお話しの
部分はほとんど印刷して渡し読みましたが、多くの《問題》の部分は、口で
言いました。それでも、大方喜んでもらえて良かったと思います。討論はあ
まりできませんでしたが、たまたま円卓にそれぞれがグループで座っておら
れたので、各テーブルではそれぞれに議論がわきあがり楽しそうでした。
あとで感想文をお願いしたところみんなすぐに書いて下さいました。やは
り何か書きたいという気持ちが強かったのでしょう。
感想文を読んでいると、さすがにおかあさん達だなと思いました。一つは
「我が子にもやって(見せて)あげたい」という気持ちを持たれたこと。
また、「今まで電気(理科・科学)は敬遠していたが、学ぶと楽しいことが
わかった」と感じられたこと、「アルマイト等に興味が強かった」こと等あ
げられています。
あとで、電池ボックスとかがどこで購入できるかなどの質問がありました。
もう一度わが家でやりたいとのことでした。おみやげとしては、釣り用の鉛
の重りはみんなにさしあげましたが、こんなことなら、この実験に使った電
池ボックスやまめ電球、ソケットなどもそろえてさしあげたらよかったなと
思いました。今後おかあさんたちにこんな話をする時には用意しておこうと
思います。
また、「こんな楽しい実験を子どもも交えてやってほしい」という意見もあ
りました。夏休み等を利用しての《わくわく科学教室in奈良》等企画してみ
たいとも思います。みんなにこんな楽しみを与えられる仮説実験授業の素晴
らしさを一層感じたことでした。 (西村・1991,11,14)