火山の島
済州島

 2006年2月21〜2月23日

        済州島と火山
            
韓国・済州島は九州の西方300Km,東シナ海に浮かぶ火山の島である。
        玄武岩質の火山噴出物が島全体を覆う特異な島で,東西70Km,南北30Km
        のほぼ楕円形の島になっている。 
        島の中心には大きな噴火口を持つ漢拏山(Mt.Hallasan 1950m)がそびえ,
        周辺はなだらかな盾状火山になっている。また,島のあちこちに側噴火
        による岩滓丘(スコリヤ丘)が300以上もある。
        全島を覆う玄武岩質の岩床は,頭大多孔質の礫となって各地に散在する。
        しかし現地では,このやっかいな礫岩をうまく生活に利用している。多
        孔質の礫を積み上げて,家屋の壁面に使ったり,家々や畑の境界線とし
        て利用している。真っ黒の玉石垣が続くユニークな景観である。
        島南部には安山岩質溶岩があり,見事な柱状節理が見られる。
                   



多数のスコリヤ丘が確認できる

   漢拏山(Mt.Hallasan) 

    溶岩樹型(安山岩質)

     龍頭岩(玄武岩)
    パホエホエ溶岩                     噴火口(サングンプリ)            柱状節理

   柱状節理(中文・大浦海岸)

   西帰浦層(洞窟が見える) 

    山房山(溶岩ドーム)

      溶岩礫石柱

     石垣と墳墓

     玄武岩石垣

      イソヒヨドリ

     カササギ

    石像(トルハルバン)

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