枚方地学30回夏期巡検
 
 

蛭川ペグマタイトと大鹿村中央構造線

2005年8月19-20日

 
 恵那地方にある蛭川のペグマタイト鉱床。規模は小さいが,小さな結晶がよく見られる。斜長石,黒雲母,煙水晶など。
 大鹿村に入ると,中央構造線が直接見られる。中央構造線博物館の展示は他に例がないもの。緑色岩や付加帯の見事な岩石が見られる。
 また,少し北の露頭ではマイロナイトが見られる。これは,断層による圧力によって破砕され,流離構造を持つ岩石である。
 北川の露頭まで足をのばす。ここでは,中央構造線そのものの断層露頭が見られる。
 加藤磐雄先生が今回が最後という。今92歳,よくここまで同行され元気なのに驚く。
私の地学人生の恩人。
 

  恵那峡 花こう岩

     ペグマタイト

 斜長石,煙水晶,磁鉄鉱など

   昼神温泉前・花こう岩の礫

   中央構造線博物館前

    枕状溶岩(付加帯岩石)

    マイロナイト

     中央構造線 断層前

                 マイロナイト … 断層によって細かく破砕され,流動化して固結した岩石
    

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