泥岩褶曲(スランプ)・熱水貫入
   第三紀四万十帯・牟婁層群
  
 
和歌山県・すさみ町江住



JR江住駅から海岸に出ると,泥岩を主とした牟婁層群が広がっている。
珪質の固い粘板岩で層理が発達している。
海岸にでると,特異な褶曲模様が目に入る。「天鳥」に見られる大褶曲と
同じある。これは,地盤が軟弱なときに海底地滑りが原因で大きく地層が
折れ曲がってできる。震動の元は地震で,南海地震の痕跡でもある。
また,岸では角礫を含んだ熱水水晶帯(砕屑岩岩脈)が貫入している場所
がある。石英質熱水が上昇するときに,周辺の岩石を取り込んだものと見
らる。石英脈の中では水晶が発達していた。


    江住海岸(遠景 潮岬)

          褶曲地形
 
         褶曲地形

         褶曲地形

           海岸
 
         せり上がった地層

     断層による破砕帯

       角礫熱水水晶帯
 
        破砕角礫熱水層
 
          熱水内水晶

         熱水内水晶
 
      熱水岩脈 巾30〜50cm

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