虫によって島崩壊?
安芸津・ホボロ島

2009年1月12日〜13日

 

ホボロ島

以前は高さ20mはあったという島が現在急速に無くなりつつあるという。その危機的な状況にある島は,瀬戸内海、広島県安芸津の湾に姿を見せるホボロ島である。島は,溶結性の凝灰岩で,風化が進み軽石などがかなり軟弱化している。そこを,干潮帯にすむ小動物がかっこうのすみ家としている。行ってみるとカニやイシダタミなど巻き貝も多い。冬場だったのであまり目立たなかったがここには,ナナツバコツブムシという多足類が多数生息していて,それが風化した岩に盛んに穴をあけているという。なるほど,訪れてみると多数の穿孔が見られた。軟弱化した岩の中には多数もぐりこんでいた。では,なぜ,ここにだけこのナナツバコツブムシが異常に発生しているのか謎の島を訪れてみた。                   

                   


ホボロ島全景(干潮時)

   ホボロ島(干潮時)     

満潮時にはこの部分だけ見える

   虫による浸食跡

        浸食跡

     溶結凝灰岩

  コツブムシ,巻き貝が潜む

      

   風化した溶結凝灰岩

   礫の一つ,はんれい岩

 火山礫としてまじる玄武岩

     同様の島 1

      同様の島 2

      同様の島 3

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