チャートと枕状溶岩

高知・住吉海岸・手結海岸

2006年6月5〜6日

 

チャート層

枕状溶岩

高知県東海岸に位置する四万十帯は,フィリピン海プレートなどにのって日本海岸に運ばれてきた
はるか南の海からの〈贈り物〉である。付加帯と呼ばれている。                   
 これらの岩石が,はるか南の海で出来たことは,残留磁気からも確かめられている。また,もとあっ
た地層とも交ざり合って複雑な地質構造になっている。岩質は,海洋性チャートや枕状溶岩,石灰岩
赤色砂岩などと,現地生の砂岩泥岩が入り交じっている。                         
 これらの付加帯地質が明らかにされたことによって,長い間仮説とされていたプレートテクトニク
ス論に決着をつけたと考えられる。ここに取り上げたげた,チャートや状溶岩はプレート移動の直接
の〈証拠品〉でもある。                                            
 1930年に,ドイツのウェーゲナーによって唱えられた「大陸移動説」が,ここにきてやっと証明され
たとも言える。その意味からも,ここに取り上げた岩石は,地球科学史上重要な意味を持つ。    

     手結海岸

      住吉海岸・喫茶店

      玄武岩

     砂泥互層

      枕状溶岩

      枕状溶岩

      チャート褶曲

       チャート

    砂泥互層(手結海岸)

     赤色泥岩・砂岩(手結)

    砂泥互層(手結)

                      
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