2018年3月7日
熊野酸性岩を求めて

鬼ケ城から盾が崎へ

    
  
    紀伊半島南東部の海岸には,熊野酸性岩類と呼ばれている花崗斑岩,流紋岩,流紋岩質凝灰岩(軽石凝灰岩・
    溶結凝灰岩)が分布している。花崗斑岩には石英,斜長石,カリ長石,黒雲母等を含む。
    鬼ヶ城海岸には,1500万年前に噴火した火砕流堆積物(溶結凝灰岩)が分布している。鬼ヶ城は 海水中の塩分
    と波浪による浸食により虫食い状の風化景観(タフォニ)を示している。盾ケ崎には花崗斑岩が柱状節理をともな
    って分布している。盾ケ崎に行くには,国道311号にある駐車場横から下り山越えに40分ほど歩く。

         溶結凝灰岩の地層
  

         海食崖

         凝灰岩の浸食

         タフォニ浸食

              千畳敷より

        花崗斑岩柱状節理
         
         花崗斑岩(盾ヶ島)
          

        亀甲模様と節理(千畳敷

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